こんにちは、sannigo(さんご)です。
今日の話題は先日の中日新聞の記事からです。
お題は「人工肉で温暖化防げ」「米国家畜がガス排出」です。
焼肉大好きな日本人、その中の一人の私。焼肉で一番好きなものは「牛タン」次は「ハラミ」さらに「カルビ」などなど。
これみ~んな牛なんですけど・・・温暖化の原因の一つが牛さんの「ゲップ」や「おなら」なんですって。だから家畜廃止で人工肉を食べよう!ってことだけど、さぁどうする?
地球温暖化の一因は牛のおならやゲップ?
これはアメリカのお話です。
昨年秋から大手ファーストフードチェーン「バーガーキング」が植物由来の人工肉のハンバーガーを販売、若者を中心に消費者を惹きつけているそうです。
ハンバーガーに挟んでいるハンバーグが人工肉ってことですか?
えぇ~牛肉のハンバーグじゃなくちゃおいしくないんじゃない?
どうしてわざわざ人工肉にしちゃうのよ~!!
って思いませんか?
むかしのむかし、この日本でハンバーガーが流行りだしたころ、私の住んでいる田舎ではこのような噂がまことしやかに流れました。
「あれってさぁ、そう真ん中に挟んであるあれね。ちょっと聞いたところによると”◯ずみ”だってよ」っという噂です。
田舎者で世間知らずのわたしたちは、ハンバーガーをしばらく気持ち悪くて食べられませんでした。ちなみにお店もなかったから買うこともできなかったけど。
最近のハンバーガやさんは朝からすごいたくさんの人が並んでますよね。ドライブスルーは大渋滞だし、店員さんが二人も外に出て対応しているのを見かけます。
そんな人気なハンバーガーのお肉が人工肉になってしまいますよ。
なぜなら、温暖化対策です。牛のゲップが温暖化の原因だって?
なんのこっちゃ?だと思って調べました。
読んでいただいたら、きっとあなたも焼肉屋さんでいただくお肉も人工肉でいいよ。大丈夫!って気持ちになれると思います。
では進めていきます。
温暖化対策で米国で人工肉ブームなんだって!
米国の「インポッシブル・フーズ」が急成長
今、米国のシリコンバレーでは「インポッシブル・フーズ」という企業が「人工肉」で急成長しています。
昨年秋から大手ファーストフードチェーン「バーガーキング」が植物由来の人工肉のハンバーガーを販売、若者を中心に消費者を惹きつけているそうです。
このハンバーガーに挟まれているのが、「インポッシブル・フーズ」という企業が生産している人工肉なんですね。
そうか!人気ということはけっこうおいしいんだろうと想像できます。
美味しい「人工肉」はこう作る
これまでのも菜食主義者向けで植物由来のものはあったのですが、最近のブームの「人工肉」はより本物の肉に近い風味を再現しているんですって。
創業者のブラウン氏は、肉の風味を出す「ヘム」と呼ばれる物質に着目しました。「ヘム」は鉄分を含み動物などに存在しています。
ブラウン氏は大豆の根に含まれる物質から植物由来の「ヘム」を量産することに成功したんですね。
インポッシブル・フーズ社製人工肉の主成分は、「大豆たんぱく質」「ココナツオイル」「菜種油」「ジャガイモのたんぱく質」など。
中でも味の決め手となるのが、遺伝子組み替えされた微生物が作り出す「大豆ヘモグロビン」です。
「ヘモグロビン」は動物の血液中だけではなく、肉の中にも大量に存在していて、ヘモグロビンが加熱された時に発する匂い、それこそがあなたも私も魅了される「肉の焼けるかぐわしい香り」なんですね。
人工肉であっても、ヘモグロビンが入っていて、あの「肉の焼けるかぐわしい香り」がするなら、う~ん食べてみたくなってきました。
やっぱり「焼肉」はあのかぐわしい香りがないのでは、なんの魅力もないかもです。さすが、そこに目を付けた「インポッシブル・フーズ」という企業が成長するのも当然です。
人工肉は温暖化の危機から地球を救う
「愛は地球を救う」はどこかで何度も聞いた気がしますが・・・
人工肉は温暖化の地球を救うってどんな意味でしょう?
この会社の創業者でCEOのパトリック・ブラウン(64)は、この人工肉を広く普及させることで「温暖化の危機から地球を救うことができる」と言っています。
人工肉を広く普及させることで温暖化の危機から地球を救えるってどうしてなんでしょう?
ここでの人工肉は「ベジタリアン」や「ダイエットを行う人」のためではありません。
「本物の肉よりおいしい肉」を目指しているんです。
そして、この「インポッシブル・フーズ」の目標は牛などの家畜から作る肉をすべて人工肉に置き換えること、畜産業を世界から消滅させること。
なんて、無謀なことを言うのだ!そんなことは絶対に無理!
「やきにく」と聞くだけで、何やらあの焼き肉のかぐわしい香りが鼻の奥の方を漂い、焼肉屋でジュジューと焼いた肉を箸でつまんで口に運んでいる情景がまざまざと浮かぶ人種がウヨウヨしているこの地球で、畜産業を消滅させる。とか人類への挑戦か?
ところが、その理由を聞くと「なるほど」と頷かないわけにはいきません。
その理由
CEOのパトリック・ブラウン氏が「人工肉の開発に全力を傾け、気候変動問題を解決すること」を目標に掲げているのには、このような理由があるからです。
家畜が温室効果ガスの15%を排出
温室効果ガスと聞くとCO2が頭に浮かびます。ですが、CO2の約25倍も温室効果が高いのはメタンです。
メタンは世界で25億頭が飼育される牛のゲップやおならに含まれます。
国連食糧農業機関によると、温室効果ガスの約15%を家畜関連が占めていて、3分の2が”牛由来”とされています。
牛が食べ物を消化するときに胃で生成され、ゲップやおならとして出てくるのがメタン。メタンはCO2の25倍の温室効果があるとも言われています。
sangoチェック
牛のゲップやおならがメタンなら人間のおならはどうだろうか?
人間のおならの成分は調べてみると
・窒素(体外から口と鼻から取り込まれたもの)
・酸素(体外から口と鼻から取り込まれたもの)
・メタン(体内のメタン生成古細菌により生産、3人のうち2人はメタンを一切含まないおならをすることがわかっている)
・二酸化炭素
・水素
でした。ギョギョギョ!3人に1人がメタンを含むおならをしているとは、なんと人間は不思議なんだろう。
じゃぁ、やっぱり人間のおならも地球温暖化に悪影響しているのね。ごめんなさい😭
メタンガスって?
メタンガスはものが腐ったときや発酵した時に出るガスです。
ゴミの埋め立て処分場や下水の泥、水田からメタンガスが発生します。
また地底や海底にもあってエネルギー源としても用いられます。
最近では、海底や永久凍土からメタンガスが溶け出していることが報告されています。
地球温暖化が加速すればするほど皮肉にもメタン濃度が高くなってしまう。
もしも北極圏の永久凍土が溶けてメタンガスが放出された場合、被害額は60兆ドル(4600兆円)になると予測されています。
永久凍土が溶けると海面上昇もするので、なくなってしまう島国や国も出てきます。
現在、地球の地表面積の半分以上が牧草地などの畜産業に利用されているために、地球全体の二酸化炭素吸収力も低下させているんですね。これが生物の多様性も破壊しているといいます。
もし、今、地球上から畜産業をなくすことができたとすると、「すぐに地球のCO2濃度は下がり始めるだろう。牧草地だった土地に速やかに他の植物が育ち始め、化石燃料による排出を上まわる速度でCO2を吸収するから」とCEOのブラウン氏は言っています。
【温室効果ガス排出量】
畜産業から排出される量が、全体の15%を占めます。
車、汽車、船、飛行機などすべての交通手段からの排気ガスは全体の13%。思ったよりも畜産業から出る量の世界的な影響は大きいですね。
【飼料】
家畜は多くの飼料を食べます。
農林水産省の試算では食肉1kgを作るのに必要なトウモロコシは鶏で4kg、豚で6kgに対し、牛は11kgと圧倒的にたくさんの飼料が必要です。まぁ牛は大きいですもんね。
【水の消費量】
畜産業で地球の新鮮な水の20~33%を使用しています。
地球の水の約5分の1ってことですよね。なかなかの数字です。
全米の水の消費量のうち、5%が家庭での使用、55%が畜産業での使用となっています。約半分!!
【飼料生産に必要な水の量】
飼料生産などに必要な水は牛肉1kgにつき2万リットル以上で、日本人一人の約七十日分の使用量にあたるようです。
飼料だけでもこれだけ使うんじゃ、飲み水や掃除やいろいろでやはりたくさんの水が必要なんでしょう。
海外では地下水の過剰なくみ上げで枯渇する地域もあり、穀物生産ができなくなる事態を懸念しています。
ラスベガスで開かれた世界最大の家電IT見本市
「地球環境にとって最も破壊的なのは、世界の食料生産システムに組み込まれた家畜だ。人類最大の脅威をテクノロジーの力で解決できる。
これが1月にラスベガスで開かれた世界最大の家電IT見本市で「インポッシブル・フーズ」の創業者でCEOのバット・ブラインが熱く語った言葉です。
このラスベガスのCESで「インポッシブル・フーズ」が日本食レストランを借り切って牛の人工肉に加え、新たに豚の人工肉を発表。
植物由来の豚ひき肉を使った「シューマイ」や「とんかつ」などが振る舞われて試食。
人工肉と知らなければ本物と区別がつかなかっただろうと試食したライターが書いています。
「われわれの使命は2035年までに家畜を完全に(人工肉)に置き換えること」と夢を語るブラウン氏は「それを実現するには最高の科学で美味しい人工肉を作ることが欠かせない」と話しました。
まとめ
「科学の力で、動物の肉よりおいしくて栄養面でも優れ価格も安い人工肉を作リ出せば、消費者はそちらの方を好んで買うようになり、畜産業は自然に消滅。地球は危機から救われるだろう」の言葉通りになる日は近いのかも知れませんね。
だって、現在世界中を混乱を巻き起こしている「コロナウイルス感染の拡大」もきっと地球温暖化の結果ですよね。
2020年1月の気温は東日本と西日本で統計開始(1946年)以降、もっとも高い気温になっています。
2月の気温も平年より高い予想で、これまでの気温状況が続くと、東日本と西日本で統計開始以降もっとも気温の高い冬(暖冬)になる可能性が高いです。と気象庁のデーターを見なくても、体感で明らかに暖かいです。
雪も例年のように降らないためにスキー場や観光施設は困っています。
台風が多く被害は甚大になってきているし、鍋料理は寒くないから食べないでも野菜は暖かいから育つ。たくさん立派に育ち過ぎで安値。
もう!上げたら切りがないくらいに影響がでています。
これらがまさしく「地球温暖化」の仕業だとしたら、すこしでも抑えたくなりませんか?
それが、大好きな焼肉が食べられないとしても。
ちゃんと代替えのおいしい人工肉があるのですから、日本も米国を見習って人工肉を食べても幸せを感じられるようになりましょう。
以前、小泉進次郎環境相が「国連気候行動サミット」に出席するために訪米した時にこんな事がありました。
小泉さんがステーキを食べて「毎日でもステーキを食べたい」などと話し、温暖化防止を担当する大臣としての「温暖化防止に逆行するのでは」などと批判を浴びたことが話題になりました。
人工肉が日本で流通するようになれば、小泉さんもステーキだろうが焼肉だろうが国民に遠慮せずに食べられます。
私たち国民は、じゃぁ今のうちに本物の「焼肉」食べておかなくちゃ!なんてケチな考えは捨てて、みんなで人工肉が日本のスーパーに並ぶのを心待ちにしましょう。
なんてねっ!「牛角」が私を待っているのだ!!はコチラの記事です。
参照元:The Asahi Simbun GLOBE+
東京新聞
中日新聞
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
では、またです。