sannigoのアラ還日記

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『お盆飾り』っていつから、どうやって、どんなものを飾る?片付ける?

🕖2020/07/07   🔄2022/10/07

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

今日は7月7日七夕です。七夕と言えば、天の川を隔てて会うことができなくなった織姫さまと彦星さまが、1年に1度だけ会うというロマンチックな星物語が有名です。

  

そんな七夕が終われば、もうすぐに7月がお盆という方はお盆飾りやらの準備をしなくては!という時期がやってきます。

 

私も、そろそろお盆の準備を始めなくては!と思っています。

 

『お盆飾り』に関しては、今は使いまわしOKなものが多いので、昨年使ったものを棚の奥から引きずり出すだけなので準備万端よ!っていう方も多いのではないでしょうか?

 

ただ、毎回思うのですが「これって、いったいいつから飾るのが正解なんだろう?と悩みませんか? 

 

さらに、我が家では昨年が初盆だったので、初盆で使った飾りなどもあるのですが、2年目以降もあの大げさな飾り付けをするのでしょうか?

 

などなど、はてな?でいっぱいなので今回は「お盆飾り」について解説していきます。

 

お盆に飾る盆提灯に明るく灯されている様子[写真AC]

 

 

 

2020お盆飾りとは?

 

お盆の時期に帰ってくるご先祖様の霊をお迎えするために、お仏壇の前にお盆の祭壇を作り、お盆用の飾り付けをしたものです。

 

本来は二段もしくは三段の飾り棚を準備するらしいのですが、最近は一段飾りでおこなうことが多いようです。

 

お盆の飾りや飾り棚も、最近はホームセンターに行けばたくさん並んでいます。特にお盆シーズンなら、それなりの場所で大々的に展開しているはずです。

 

ちなみに、我が家の場合は初盆に使った飾りをそのまま飾りつけようと思っています。

 

なかには、2年目以降は地味に!という地域もあるようですが、我が家のように、「しがらみがなければ自由で良いのでは?」という意見が多いようです。

 

とにもかくにも心を込めてご先祖様をお迎えすること、それが一番大事ですよね。

 

『お盆飾り』をする期間

 

『お盆飾り』は13日から16日までの4日間、飾りつけておきます。

 

お盆の期間は地域によって大きく2つに分かれるようです。7月か8月のどちらかで、13日から16日までです。どちらかというと、最近は企業の夏休みに合わせて、8月が多いとのこと。

 

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「お盆飾り」の飾り付けはいつから?

 

12日の夕方から13日の朝までには飾り付けをしましょう。

(準備は12日のうちに済ませるのがベスト)

 

※新盆などでは、早めにお参りに来る方もいらっしゃるので、新盆の場合は多少早めにに飾り付けても良いみたい。

 

※盆提灯に関してはお盆月の上旬でも良いようです。

 

それぞれの『お盆飾り』の意味と飾り方

 

「お盆飾り」にもいろいろなものがありますが、すべてに意味があるんです。お住まいの地域や宗派によっても飾り方は違うようなので、なかなか面倒です。

 

浄土真宗はそもそもお盆飾りはしないようですし、やはりその地域のことはお宅にいらっしゃる先輩、おじいちゃん、おばあちゃんなどにお聞きするのが一番です。

 

では、ひとつひとつ説明していきます。

 

【盆棚(祭壇)】ぼんだな

 

お位牌やお供え物を飾る精霊棚です。

お仏壇の前や横などに二段から三段の盆棚を設置するのが正式とされていたようですが、現代では仏壇の前に小机を置いて、盆棚とすることが多いようです。

マンションではそんな二段や三段の棚を設置することは無理ですもんね。

 

【まこも・蓮の葉】まこも・はすのはな

 

お釈迦様がその上で病人を治したとされているのが、まこも(真菰)のゴザです。

邪気を払うと言われ、結界として飾ります。蓮の葉の上には果物や水の子などをお供えします。

 

《順番はこのようにします》

①まこものゴザを敷きます。

②次に蓮の葉を置きます。

③その上に精霊馬や季節の野菜・果物、故人の好んだもの

などの順番でお供えします。


【精霊馬・精霊牛】しょうりょううま・しょうりょううし

 

ご先祖様の乗り物として、キュウリと茄子で馬と牛をかたどったものが、精霊馬と呼ばれる飾りです。

この飾りはあちこちで、目にする機会が多いのでご存知でしょう。

彼岸からお帰りになられるご先祖様の霊が、こちらに早く来られるように馬を、彼岸に戻られるときはのんびりゆっくり帰られるように牛を、用意するといわれています。

私の実家でも夏の野菜で母親が心を込めて作っていましたが、いまはホームセンターなどでレプリカを販売しているので楽ちんですね。

最近は、流行りのハンドメイドで「色和紙」と「麻がら」などを使って細工できる方も多いようです。

YouTubeやネットで作り方を調べて、自身で作ってみるのも心がこもって良さそうです。

 

【鬼灯】ほおずき

 

ちょうちんに似た形と鮮やかなオレンジ色のほおずきは、仏事ではよく登場します。

ほおずきの色や形が提灯に似ているからでしょうか。

特にお盆は時季的にもほおずきの季節ですし、「お帰りになられるのはここですよ」という気持ちも込めて盆提灯や迎え火と一緒に飾ります。

仏花と共に活けたり、他のお供え物と並べて飾っても映えますし、お盆に限らず、ほおずきは夏の風物詩としても楽しめます。


【そうめん】

 

ほおずきと並んでお盆飾りでそうめんもよく見かけます。

ご先祖様がこちらへ帰ってくる時の馬の手綱用、彼岸へ戻られるときのお土産などの荷物をまとめる用、「細く長く幸せが続きますように」という縁起物として。

など、いろいろな説があります。

 

【盆提灯】ぼんちょうちん

  

彼岸からお帰りのご先祖様の霊が、目指すわが家に迷わずに無事にたどり着けるように目印として、盆棚やお仏壇に迎え火として飾るのが盆提灯なんですね。

吊るすタイプや置くタイプなどがあるようですが、地域の習わしや住宅環境によって選べば良いようです。

 

※白紋天(しろもんてん)

新盆のときには、無地の白提灯を用意するのが普通のようです。

 

※門提灯(かどちょうちん)

家紋を入れ、目印として玄関先に吊るします。


【麻がら・たいまつ】

 

麻がらは、精霊馬の脚や箸として使ったり、迎え火・送り火を焚くためにも使われる地域もあるようです。

迎え火・送り火は、庭や玄関口などでほうろく皿の上に麻がらやたいまつを乗せて燃やします。

私の住んでいる地方は、迎え火・送り火にはたいまつを焚きます。たいまつもお盆が近づけば、スーパーや八百屋さんなどで普通に店頭に並ぶので簡単に手に入ります。

 

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「盆飾り」の片付けはいつ、片付け方は?

 

16日の夜から、17日の間に片付けます。

従来は、仏事に一度使ったものは使い回しをしないことが原則だったようですが、最近ではあまりこだわりなく使い回すことも気にしないという流れのようです。

もちろん我が家では精霊馬・精霊牛はレプリカを使いまわしですし、ろうそくも100均で購入した電池だけが消耗するタイプです。ろうそくって火事がこわいですから。

 

<お供え物>

 

お供え物にした食べ物は、食べられるものは家族やお越しいただいた親戚などでいただいてしまいます。ただ、食べきれなかったお供え物や、お花などの生物の処分はどうしましょう?

普通に捨てて大丈夫でしょうか?以前は庭に埋めたりお焚き上げをお願いしていたようですが、現代では難しいですよね。

そんな時は、塩で清めてから半紙のような白い紙に包んで、心を込めて供養すれば『可燃ごみ』として出しても問題ないようです。

お正月飾りなどもそうですが、今は比較的、塩で清めてからしっかりと包めばゴミとして出すことに抵抗はないようです。

 

<通常の盆提灯>

 

お盆が済んだらお手入れ後、きれいに収納しておけば、翌年も使うことができます。

 

<新盆用の白提灯>

 

その年限りのものなので、新盆を終えたら供養を施しお焚き上げなどで処分しましょう。

 

<蓮の葉や精霊馬>

 

生のお野菜で作られたものや生の蓮は、当然その年限りですよね。供養を施した後に処分するしかありません。

最近ホームセンターなどで多く見られるお盆飾りセットなどのレプリカなら、翌年以降も使って大丈夫のようです。できるだけ節約したいですもの。

なのできれいに収納しておきましょう。

 

<まこものゴザ>

 

少しの汚れや濡れたくらいなら、清めるように拭いたあと、しっかりと乾燥すれば翌年また使って大丈夫のようです。

※地域の風習などによっては、一度水につけてしまった場合は、その年限りで供養して処分するところもあるようです。


参照元:「お盆飾りセット」の飾り方から片付けまでの基本 - エキサイトニュース

 

私が住んでいる遠州地方はお盆を派手に行うことで有名です。そんな遠州・三河地方の独特な行事『盆義理』も記事にしました。合わせてお読みいただければ幸いです。

 

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まとめ

 

今回はお盆飾りの飾り方や飾る日、片付ける日などについて調べてみました。

 

今年のお盆はまだ「コロナ」の影響もありますし、どうしようかな?と悩んでいる方も多いことでしょう。

 

県外の実家には年老いた両親がいるけど、実家へ帰省したほうが良いのか?毎年行っている家族旅行は行ってもよいのか?などなど、いろいろ悩ましい今年の夏です。

 

昔ながらのお盆飾りをして、帰ってくるご先祖様の霊をお迎えお送りできればそれに越したことはありませんが。

 

ちょっと特別なお盆になりそうな今年ですが、あきらめも肝心と言います。ご実家に帰れないなら、おうちでご先祖様を思いながら心を込めて過ごすだけでも供養になるのでは? 

  

最後までお読みいただき、ありがとうございます。では。またです。