sannigoのアラカン日記

アラカン女sannigo(さんご)穏やかな毎日を記録しています。

映画『よこがお』は『淵に立つ』でカンヌ受賞した深田晃司監督の問題作です。

こんにちはsannigo(さんご)です。

昨日は静岡県内全域で雷雨や強風でぶったまげ-な日でした。

浜松市中区では昨日の降雨量が、171.5ミリで統計を取り始めた1976年以降の7月では最大量を記録したみたいです。

安間川や芳川に水位が上がって、道路が冠水したりもしました。

 

そんな浜松では、「新型コロナ」の2件のクラスターも発生して5日間で64人の感染者が出ています。

県外ナンバーの車に警戒していた浜松市民は、これからは出かける先のあちこちで「浜松ナンバー車」であることで警戒される立場になります。

 

いよいよ『ソーシャルディスタンス』や『マスク着用』『SNSでの中傷』などコロナ関連のあらゆることが、対岸の火事ではなくなりました。

こんな「コロナ渦」での大雨の1日は、もちろん出かけることもなくWOWOWで放送された2本の映画を自宅のTVで見ました。

 

「ジョーカー」と「よこがお」です。

どちらも選択ミスでした。


どんよりした気分はより一層どんよりして落ち込み、どん底気分でいろいろ考えすぎて、夜も眠れずに過ごすことになるとは、昨日見る映画としては、かなりアンマッチな映画を選んでしまったようです。

 

今回は気分をどんよりさせる映画「よこがお」について書いていこうと思います。

 

映画『よこがお』は『淵に立つ』でカンヌ受賞した深田晃司監督の問題作です。[写真AC]

 

映画『よこがお』

 

 

ある事件をきっかけに〈無実の加害者〉に転落した女

運命を受け入れ、それでも生きていくと決意するまでの絶望と希望を描くヒューマンサスペンス

 

ほとばしる才能をカンヌが見逃すはずはなかった。

 

2016年、『淵に立つ』で第69回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で審査員賞を受賞し、世界の映画界を揺るがす嵐の到来を高らかに告げた深田晃司監督だ。

 

同作で毎日映画コンクール女優主演賞を始め多数の賞に輝いた筒井真理子と、自身のオリジナル脚本でさらに深く濃密な“共作”を成し遂げ、全世界渇望の最新作にして衝撃の問題作を完成させた。

 

 

よこがお

 

葛藤の末、“リサ”となった市子が誓った復讐とは? 
和道に近付いた本当の目的は――?  

 

一人の女の二つの異なる“よこがお”を、深田監督が「演技者としての天才的なセンスを持つ」と称える筒井真理子が演じる。

 

市子への想いが本人にも予期せぬ方向へと舵を取っていく基子には、近年『シン・ゴジラ』で高く評価された市川実日子。

 

リサの計画の中で重要な役割を与えられてしまった和道には、『万引き家族』、『斬、』など海外でも高く評価された作品に出演が続く池松壮亮。

 

さらに、須藤蓮、小川未祐などの瑞々しい顔ぶれと、吹越満らベテラン俳優が、それぞれの役が抱える魂の石礫をスクリーンに投げ、ドラマに幾重にも重なる波紋を広げていく。

 

STORY

 

女子中学生の失踪事件が変えた、女のよこがお

 

初めて訪れた美容院で、リサは「和道」という美容師を指名した。

 

数日後、和道の自宅付近で待ち伏せ、偶然会ったふりをするリサ。

 

近所だからと連絡先を交換し、和道を見送った彼女が戻ったのは、窓から向かいの彼の部屋が見える安アパートの一室だった――。

 

リサは偽名で、彼女の本当の名前は市子。

 

半年前までは訪問看護師として、その献身的な仕事ぶりで周囲から厚く信頼されていた。

 

なかでも訪問先の大石家の長女・基子には、介護福祉士になるための勉強を見てやっていた。

 

基子が市子に対して、憧れ以上の感情を抱いていたとは思いもせず――。

 

ある日、基子の妹・サキが行方不明になる。

 

すぐに無事保護されるが、逮捕された犯人は意外な人物だった。

 

この事件との関与を疑われた市子は、ねじまげられた真実と予期せぬ裏切りにより、築き上げた生活のすべてを失ってゆく。

 

自らの運命に復讐するように、市子は“リサ”へと姿を変え、和道に近づいたのだった。

 

果たして彼女が心に誓った復讐とは何なのか――。

 

 

引用元:映画「よこがお」公式サイト 2019年7/26公開

 

映画.comの評価


✫3.8

 

解説

カンヌ国際映画祭ある視点部門で審査員賞を受賞した「淵に立つ」の深田晃司監督が、同作でもタッグを組んだ筒井真理子を再び主演に迎え、不条理な現実に巻き込まれたひとりの善良な女性の絶望と希望を描いたサスペンス。

周囲からの信頼も厚い訪問看護師の市子は、1年ほど前から看護に通っている大石家の長女・基子に、介護福祉士になるための勉強を見てやっていた。

 

ニートだった基子は気の許せる唯一無二の存在として市子を密かに慕っていたが、基子から市子への思いは憧れ以上の感情へと変化していった。

 

ある日、基子の妹・サキが失踪する。

 

1週間後にサキは無事に保護されるが、誘拐犯として逮捕されたのは意外な人物だった。

 

この誘拐事件への関与を疑われたことを契機に市子の日常は一変。

 

これまで築きあげてきた生活が崩壊した市子は、理不尽な状況へと追い込まれていく。

 

 

主人公・市子役を筒井が演じるほか、市川実日子、池松壮亮、吹越満らが脇を固める。

 

2019年製作/111分/PG12/日本・フランス合作

配給:KADOKAWA


スタッフ

監督
深田晃司

原案
Kaz

脚本
深田晃司

キャスト

白川市子/リサ:筒井真理子

大石基子:市川実日子

米田和道:池松壮亮

鈴木辰男:須藤蓮

大石サキ:小川未祐

戸塚健二:吹越満

大石塔子:大方斐紗子

     川隅奈保子

 

 引用元:よこがお : 作品情報 - 映画.com

 

感想

私の評価

✫3.5

 

主人公市子(筒井真理子)は優しい笑顔で、訪問先の大石家のおばあちゃん(この人、確かドラマ”犯人はあなたです”に車椅子で出演していた不気味な女優さん)の尊厳を大事にしながら訪問看護の仕事をこなす女性です。

職場での仲間からも信頼も厚く、人間関係も良好な様子でとても人の良さそうな普通の女性。

 

同時進行で画面に現れるのはリサ(同じく筒井真理子)。

リサは市子とは逆に、ターゲットの若い男性美容師米田和道(池松壮亮)に年相応な雰囲気で女として迫っていく感じのちょっとダークなイメージの女性。

 

この2人というか、2面性のある”ひとりの女性市子”のお話が、このあとどんな風に混じり合っていくのかを想像しながら見ていました。

 

優しい看護師市子は訪問先のニートの長女基子(市川実日子)が介護福祉士になるための勉強を見たり、次女サキからも慕われていたのだけど、ある日に起きた大石家の次女サキの失踪事件によって様子が一変します。

 

すぐに次女は見つかったのだけど、実は犯人は市子の甥っ子だったのが運の尽き。

 

そこからは甥っ子が犯した罪なのに、犯人がまるで市子だったかのような大石家からの扱いや、執拗に市子を追い続けるマスコミによって「無実なのに加害者」になってしまいます。

 

この時の長女基子(市川実日子)の行動は、見ているこちらもイライラします。

 

なぜなら、マスコミに向けての基子の「犯人の叔母市子が幼少時の甥の下半身へのいたずら行為が犯人の人格形成に影響している」というインタビューが市子をさらに追い詰めていきます。

その屈折した行為には、もしかしたら基子の市子に対する愛があこがれ以上だったのか?という伏線にもなっていますが…。

この回収は、リサが米田和道(池松壮亮)との別れ話に「好きな人がいる」と話したことでしょうか?

 

そのうちに、ひとりの女性の同時に進行している善と悪のふたつの場面の意味にようやく気付きました。

 

ふつうに優しい市子が突然に襲われた甥っ子の犯した事件によって、そこまでの人生をすべて否定され、犯人同様の扱いを受け、孤独に陥っていく出来事とその悪魔のような出来事で変貌した市子(リサ)の復讐劇を同時進行で見せられていることに。

 

どんなに善良に正しく暮らしていても、突然のいわれのない罪に着せられてしまうことはあり得ます。

 

そこへマスコミの報道や追っかけが追い打ちを掛けて、善良だった人々からも厭われるようになり、いずれは孤立していくしかない様子がよくわかります。

 

次女の失踪事件なんかよりも前から進んでいた結婚話だって、いわれのない罪によって「あっ」という間に赤から黒へと色合いが変わっていき、なかったことになってしまうなんて許しがたいけど、仕方ないとも思えます。

 

今「コロナ渦」で起きているSNSでの中傷やダウンタウンの松本さんが「ワイドなショー」で言っていた、街行く人々に「今日の感染者は〇〇◯人です」「えぇ~びっくりです」という答えを導き出す演出に「何か遊んでいるような」と、テレビ番組の伝え方に苦言を呈していたことにもつながるのでは?

 

いわれのない罪を着せられた主人公に突然起きた、穏やかな日常や人間関係の崩壊が主人公の中に隠れていた攻撃的な部分を一気に吹き出させてしまい復讐に走らせています。

 

現在のこの「コロナ渦」でも、自ら欲してコロナに感染した人はいないでしょう。

ところが感染したことで穏やかな日常生活は奪われ、人間関係の崩壊も起きているかも?です。

そんなときにマスコミや周りの人が感染者を孤立させ、復讐に走らせることになるとしたら、感染者に対しての行動には覚悟が必要です。

 

しかも「コロナ感染」は明日は我が身です。


私達はいつもこのことが自分に起きたとしたら?この自分の行動は正しいか、人を追い詰めていないか考える必要がありそうです。

 

じゃないと、復讐されちゃいますもの。

 

車のクラクションがパァーッと鳴り続けるラストの横断歩道のシーンでは、さすがにニートだった基子(市川実日子)もちゃっかり介護士になっているようです。

 

基子が、停車している車のドライバーが市子だと気づいているのか、いないのかわからないけど「おまえこそ罪の意識がないんか~い!」って思って必死で基子の表情を見ているのに、エンドロールが流れてきて終わってしまいました。


あと味が悪いったらありゃしないぞ!のラストでしたが人間の本質について考えたいときには役立ちそうです。

ちなみに、ドローンとした気分になりたいときにおすすめの映画です。

 

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最後までお読みいただき、ありがとうございます。

では、またです。

 

 

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