こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
みなさまは「フキハラ」という言葉をご存知でしょうか?先日、購読している中日新聞紙上でご主人からの「フキハラ」で困っているという女性の記事でその意味を知りました。
まずタイトルの「フキハラ」の意味がわからず、思わず「なに?どういう意味なの?」と興味津々で思い読みすすめると、実はこの「フキハラ」はこの奥様の造語ということがわかります。
けっきょく「フキハラ」とは、不機嫌なご主人の行為のせいで奥様は気分を害されているという意味で、つまりはハラスメントの一種ということらしいのです。
不機嫌な夫からのハラスメント?どんなハラスメントなの?って興味が湧きませんか?
今回の「フキハラ」の記事から感じたのは、ただ不機嫌にしているだけでもハラスメントになってしまうの?そしたら、この世の中ハラスメントだらけじゃないの!って。
ちょっと言いにくいことですが、これからの人生ハラスメントされることよりもむしろハラスメント行為をしないで生きていく方が大変じゃない?と思ってしまった昭和~平成という時代を荒っぽく雑に生きてきてしまったアラカン女です。
いつ頃からだったでしょうか?「セクシュアルハラスメント」が話題になって、職場での下ネタやちょっとしたタッチなどがすっかり息を潜めたのは。
その後も「パワハラ」や「マタハラ」と、次から次へとたくさんの種類のハラスメントが注目されるようになってしまった感じです。
今や、何をやってもハラスメントと言われるんじゃないかと不安で口を開くのもこわい気さえしてしまうのはアラカン世代だから!だけではない気もしますが。
何はともあれ、具体的にハラスメントってどういう事を言うのかを調べみたいと思います。
42種類もある「ハラスメント」の意味は?
まず「ハラスメントとは?」から始めましょう。ウィキペディアには、このような内容が記されていました。
ハラスメントとは?
ハラスメントとは、職場や家庭などのさまざまな場面で行われる「嫌がらせ」や「いじめ」のことです。その種類はさまざまですが、他者に対する発言・行動等が本人の意図には関係なく、相手を不快にさせたり、不利益を与えたり、脅威を与えることを指します。
引用元:Wikipedia
なるほど、行為者本人がハラスメントではないと思っていても、相手が不快だと感じれば「ハラスメント」と判断されてしまうんですね。
いつでも相手の気持ちを想像して考えながらの行動が必要みたいです。
ハラスメントのタイミングやハラスメントしてしまったお相手の気持ちしだいでは、あなたが「たったこれだけのこと」と思ったとしても、せっかくの人生計画が狂ってしまうこともあるので十分注意が必要です。
ではこのハラスメントですが、いったい何種類くらいのハラスメントが存在しているのでしょう。
調べてみると一般的に定義づけられているものだけでも42種類以上もあるんです。もうこの段階で調べるのもイヤになってきちゃいましたが、乗りかかった船なので続けます。
造語でのハラスメント
一般的に定義づけられているハラスメントの中にも、そしてあまり知られていないハラスメントにも「造語」でのハラスメントがたくさんあります。
やっぱり人が行う行為で不快に感じたり、不利益を被ったり、脅威を感じたりすることがどんどん増えているからではないでしょうか?
ハラスメントという言葉が生まれた時よりも、このような行為がさらに増えている。もしくは不快に感じるハードルが下がってしまい、許される行為の範囲が狭くなっているとも言えます。
言い換えると今の世の中、ちょっとした事でも不快に感じるようになった人が多く、さらにその不快なことについて声を上げることができる人や場所が増えたのかもしれません。
アラカン世代がイヤだと感じても声を上げることができず「今だけ我慢」とがんばっていたことも、今やほんのちょっとした事でも「造語」でハラスメン化していのではないでしょうか?
実は、冒頭に書いた「フキハラ」は、新聞記事の中での奥様の造語とのことですが、わたしの日常があまりにもこのフキハラしている状態にピッタリとはまってしまったため、新聞を読んだ同居人からも大笑いされるという事件に発展しました。
よくある我が家の様子として、朝起きてまずは「眠れなかった」と体調が悪いアピールから始めます。食欲がないのに無理やり食べ物を口に入れようとしていると「物を取って欲しい」とお願いされると、露骨にイヤな顔で「ハイ、ドウゾ」と取ってやったよ!くらいの気持ちで渡すこともよくあります。
まさにこの新聞記事のフキハラ夫(おっと)と同じ、もしくはそれ以上のフキハラをしているわたしって生きていていいのかしら?などと考えている矢先に「ブログのネタにしたら?」とのたまう同居人。
意外と従順なわたしは、しっかりブログに書いています(笑)
昭和の時代を引きずるわたしは、この記事の影響からか家の中での口数がすっかり少なくなりました。
あの自由奔放に生きられた昭和の時代が、懐かしくもあり自由すぎた罪としたら逆に恨めしくもあります。
わたしの日常が「フキゲンハラスメント」にピッタリはまると自身で思うように、42種類のハラスメントがあなたの日常に思い当たる節がないことをお祈りしながら42種類のハラスメントの意味も合わせて書いていこうと思います。
まずはこの「フキハラ」から解説していきます。この言葉は造語ですので、もしご自身がすっかりはまっていてもあまり気にかけないことをおすすめします。
<<造語のハラスメント>>
◯不機嫌ハラスメント(フキハラ)
不機嫌ハラスメントとは、家庭内で基本不機嫌な対応をすして家族を不快な気分にさせることです。
たとえば、朝起きて「疲れた、眠れなかった」と体調が悪いアピールから始まり、物を取って欲しいとお願いすると嫌な顔をして、お出かけを提案すると「遠い」と答えるような不機嫌な対応をされた家族はやはり不快な思いをします。
不快な思いをすることから、はっきりと「ハラスメント」と言えそうです。もし該当している方(わたしを含めて)がいらっしゃいましたら、お互いに気をつけましょう。
小さい声で言い訳すると、朝から本当に体がツライ時もあるし、物を取るのも嫌々ながらもちゃんと取っているのですが…。お出かけの気分じゃない時も無理して出かけなくちゃいけないの?とも思いますが、いやいやこの時代には通用しませんね。今後気をつけます。
では、本題の42種類のハラスメントについて意味と対策を書いていきます。
ご覧いただくことで、世の中では「フキハラ」のようないろんなハラスメントが次から次へと造語によって作り出されているのがよくわかります。
42種類のハラスメントと意味
<<よく知られるハラスメント>>
①セクシュアルハラスメント(セクハラ)
セクシュアルハラスメントとは、相手の意に反する性的言動によって、働く上で不利益を被ったり、『性的な言動』によって就業環境を妨げられることを言います。
『職場』の力関係を背景にして行われることから、新入社員や契約更新の不安を抱える非正規雇用の人がターゲットになるケースが多いとされています。
不必要に性別・年齢・プライベート・容姿などに関する発言をしたり、相手が嫌がっているにも関わらず、身体に触れたりする性的な嫌がらせはセクハラになり、被害者本人だけでなく会社にも大きな損害を与えてしまうハラスメントです。
②セカンドハラスメント(セカハラ)
セカンドハラスメントとは、ハラスメントされた被害者が相談した相手から逆に責められてしまうことです。
もしあなたがハラスメントを受けたという相談を受けたときには、できる限り親身になって状況や相手が思ったことを傾聴することが大切です。
またセクハラを会社に訴えたがゆえに、会社から圧力を受ける二次被害のことを指す場合もあるようです。
③パワーハラスメント(パワハラ)
パワーハラスメントとは、同じ職場で働く人に対して職務上での地位をふりかざして業務範囲外で精神的にも身体的にも苦痛を与えることです。
パワハラのない職場づくりは難しそうですが、上司が強制するような雰囲気があることが問題かもです。最近よく聞くのですが「自分で考え行動できる人」が増えると雰囲気の良い職場になるのかも?
④モラルハラスメント(モラハラ)
モラルハラスメントとは、モラルによる言葉や態度による「精神的な暴力」「嫌がらせ」のことです。 無視したり人格を否定することもモラハラに含まれます。
人によって傷つく言葉や態度は違うので、まずは 自分がやられて嫌なことは他人にはしてはいけないのですし「この人は何をされるのが嫌なのだろう?」と想像して行動をすることが大事です。
<<仕事に関わるハラスメント>>
⑤エンジョイハラスメント(エンハラ)
仕事の楽しさを強要する嫌がらせのことです。
職場にはさまざまな人がいるので「仕事は楽しんだ方が良い!」と言い続けられると不快に感じる人もいるということを念頭に行動しましょう。
無理に共感を求めることで嫌な気分になる人もいます。
⑥時短ハラスメント(ジタハラ)
時短ハラスメントは、残業を禁止して定時退社を義務化しているのに、以前と変わらない業務量で厳しいノルマや納期を課す行為のことです。
働き方改革以降、具体的な提案はないのに時短だけを現場に丸投げする場合などに発生します。
会社側から具体的に時短のための施作や提案があって、さらに現場での運営のためのサポートがあると良いですね。
⑦就活終われハラスメント(オワハラ)
就職終われハラスメントとは、自分の会社に来てほしいために、面接者の学生に対して企業側が甘い言葉をかけたりプレッシャーをかけたりして、自分の会社に決めるように誘導していくことです。
就職活動から仕事への不信感を持つことも懸念されるので、学生の立場に立って企業側も行動を控えなくてはいけないようです。
⑧テクノロジーハラスメント(テクハラ)
テクノロジーハラスメントとは、パソコン操作他、スマートフォン、タブレットなどのIT機器の操作が不慣れな人に対して嫌がらせをすることです。
たとえば 「この操作はできるよね。このやり方もわからない?困ったね」などの発言もテクハラになってしまうようです。
ITテクノロジーに詳しい人は不慣れな方への丁寧な対応が必要だし、逆に不慣れな人には、企業側からIT機器の使い方などを講習してくれると嬉しいです。
⑨リストラハラスメント(リスハラ)
リストラハラスメントとは、リストラ対象となった人に嫌がらせをしたり、会社都合退職のリストラを避けて不当な配置転換をしたりして自主退職に追い込むことです。
リストラ対象者は会社側へ相談できないなどで気分的に会社は敵!という状況になりやすく、ちょっとした対応も嫌がらせと捉えがちなので、より親切ていねいに接してほしいものです。(パワハラの一種)
<<男女関係に関わるハラスメント>>
⑩ジェンダーハラスメント(ジェンハラ)
ジェンダーハラスメントとは、女性社員だけにお茶くみをさせたり「女性は早く退職して結婚するのが幸せ」などの発言をする行為のことを言います。
「性的な表現」を含まない言動なので、男女雇用機会均等法11条1項でいう「セクハラ」には該当しません。言ってみれば性に関する固定観念や差別意識に基づいた嫌がらせなどのことです。
たとえば 「男性なのに、〇〇できないの?」や「女性なのに、〇〇とかしないの?」はジェンハラに当たります。
⑪テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
テクスチュアルハラスメントとは、2001年の書籍「テクスチュアル・ハラスメント」によって知られるようになった言葉で、公開されている作品や意見を発言した文章上での性的な嫌がらせのことです。
対象は作家だけでなく会社の企画書や個人のブログ、SNSでの発言などに対しての差別発言もテクハラになります。現在では主に女性に対して行われるものがテクハラとされていますが、男性が被害者に遭う場合もあるでしょう。
テクハラは被害者の収入や利益に影響が出るので訴訟問題に発展することもあるので注意が必要です。
⑫マタニティハラスメント(マタハラ)
マタニティーハラスメントとは、職場において妊婦や出産をきっかけに働く女性に対して行われる嫌がらせや不当な取り扱いのことです。
マタハラは法律で禁止されているため企業側に防止措置が義務付けられています。だからマタハラは少なくなっているはずです。
おかげで出産後に復職する女性が増えているようなので、母体に負担のかからない業務内容への変更などスムーズにできる企業が増えればマタハラももっと減るかもです。
⑬パタニティハラスメント(パタハラ)
パタニティハラスメントとは、育児のための制度を利用しようとする男性会社員が受けるハラスメントのことです。
「育児休業」や「時短勤務」などの利用を希望するときに同僚が「男親が育休とるの?」などと聞くのもパタハラになるようです。
上司が部下にパタハラすることが多いのは、昔ながらの「子育ては奥さん」という古い考えのせいかも?
今どきは男性も女性も関係なく夫婦一緒に子育てに取り組む時代という認識が必要です。どうやら男は仕事という価値観は古いようですよ。
⑭マリッジハラスメント(マリハラ)
マリッジハラスメントとは、未婚者に対して結婚しない理由を必要以上に問い詰めたり、結婚しないことを責めたりする嫌がらせのことです。
マリハラは個人のプライバシーを侵害するパワハラの一つと解釈されるだけでなく、精神的な苦痛を与えるという意味ではモラハラにも該当するハラスメントです。
簡単に結婚を促したり、本人が望んでもいないのに結婚前提の交際を迫ったりすることも含まれます。
自身の人生の成功だけが正解ではないので、安易に自身の正解を他の人にまで強要しない方が良さげです。
⑮ラブハラスメント(ラブハラ)
ラブハラスメントとは、恋愛に関する話題を振って、相手に精神的な苦痛や不快な思いをさせるハラスメントのことです。
従来のセクハラやモラハラから派生した新語で、恋愛に関して気軽に個人的な内容に踏み込んで、気付かないうちに相手を傷つけたりすることがラブハラになります。
公共の場での恋愛の話題は相手を祝福している様にも見えますが、実際は本人は望んでいない事があります。
オフィシャルとプライベートはしっかり分けて「彼女いないの?」などと気軽に声を掛けるとラブハラになるかも?
⑯告白ハラスメント(告ハラ)
告白ハラスメントとは、告白によって精神的な苦痛を与えることです。
「どうしたらOKしてくれるか」や「相手は職場で気まずく感じないか」を考えずに気持ちを優先して告白すると告ハラになってしまうようです。
特に仕事の関係者などの場合には、相手に迷惑を掛けてしまうので、この告白をしたあとの仕事上での関係性の維持などもよく考えてから告白しましょう。
⑰スクールハラスメント(スクハラ)
スクールハラスメントとは、学校内行われる嫌がらせやいじめといった相手に苦痛を与える行為のことです。
子どもたちが成長する環境の裏側での先生から児童・生徒への「パワハラ」「モラハラ」「セクハラ」や屈辱的なことばなどが該当します。
最近では教職員間、教職員と児童・生徒の保護者、部活動の指導者と児童・生徒や保護者との間でもおきるようになっているそうで、学校に通うお子様をお持ちの保護者も安心できません。
⑱ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)
ゼクシャルハラスメントとは、交際している男女の間で女性が男性に対して結婚を迫ることで相手に結婚に対するプレッシャーを掛け、心理的な負担を与えるいやがらせを意味します。
「ゼクシャルハラスメント」のゼクシャルとは、有名な結婚雑誌「ゼクシィ」から来ています。彼が遊びに来る部屋に「ゼクシィ」を置いて結婚したいことをアピールすることが、名前の通りのゼクシャルハラスメントになるわけです。
平成の女性誌には結婚を焦る女性に向けて「彼に無意識に結婚のプレッシャーをかけるために、わざと「ゼクシィ」を部屋に置きなさい」という情報が蔓延していたような気がしますが、それは過去のこと、忘れましょう。
<<コミュニケーションに関わるハラスメント>>
⑲シルバーハラスメント(シルハラ)
シルバーハラスメントとは、60歳以上のシルバー世代に対する嫌がらせを言います。
65歳以上の介護を必要とする高齢者に肉体的・精神的にいじめることはハラスメントというよりも虐待になりますので「高齢者虐待防止法」に触れます。
⑳エイジハラスメント(エイハラ)
エイジハラスメントとは、年齢を差別して行う嫌がらせのことです。
2015年にはテレビドラマから”エイハラ”が一躍有名になりました。「ゆとり世代だもんね」などの一言もエイジハラスメントにあたります。
年齢が若くても年齢が上でも被害者にも加害者にもなれるハラスメントで、対策として「世代によって育ってきた環境がちがうし、価値観がちがうのはあたりまえ」といつも自信に言い聞かせながら行動すれば大丈夫!
今は多様性の時代ですから「みんないい」のです。オリンピックで学びましたよね。
㉑エアーハラスメント(エアハラ)
エアーハラスメントとは、意図的に場の雰囲気が悪くなるような発言・行動をとることです。
無意識にしてしまうことが多いので「これも?」と聞きたくなりますが、ハラスメントの大前提の相手が気分を害せばエアハラになってしまいます。
ミーティング最中に突然「うちの孫が…。」なんて話を始めたらアウトになってしまうかもです。気をつけましょう。
㉒カラオケハラスメント(カラハラ)
カラオケハラスメントとは、「歌いたくない」と言ってる人に対して無理やり歌わせる嫌がらせのことです。
歌うことが苦手な人にとってはとても不快な事でしょう。
特に忘年会や新年会などの酒席で起こりやすいハラスメントで新入社員などの若手が受けることが多いのかも?
「コロナ」で学んだソーシャルディスタンスを維持して無理強いはやめましょう。
昭和~平成の時代には「職場の壁を無くし良い組織を作るため」だった飲み会も、今の時代には向いていないようです。
㉓コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)
コミュニケーションハラスメントとは、コミュニケーションが苦手なタイプの人に対して、無理やり会話を強制する嫌がらせです。
「なんか面白い話してよ」「なんでそんなに喋らないの?」「もっとたくさんの人とたくさん話したほうが良いよ」などの言葉で相手の方が、苦痛に感じたらアウトかもしれません。
㉔ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
ソーシャルハラスメントとは、TwitterやFacebookなどのSNS上でおこなわれる嫌がらせのことです。
SNS上で、職場などの上下関係を背景に行われる嫌がらせ行為はもちろんソーハラですが 「SNSのあの内容は?」などと仕事中に聞いたりするのもソーハラになってしまうかもです。
TwitterやFacebookなどのSNS上で職場の上下関係が持ち込まれると、部下に友達申請を迫ったり、自分の投稿に「いいね」を強要したりと不快な気分にさせられる事が多くなります。
仕事とプライベートをしっかりと分けて考える若者が多い今の時代では、このようなちょっとしたこともソーハラになってしまうようです。
㉕パーソナルハラスメント(パーハラ)
パーソナルハラスメントとは、個人的な趣向や容姿・癖に対する嫌がらせのことで、子供・大人関係なく被害にあいやすいハラスメントです。
「デブ」「チビ」なども言葉はパーハラにあたります。 容姿はもちろん癖は小さい頃から培われたもので変えられないのに、簡単に人から自信を奪ってしまうのがパーハラです。
「あなた変わってるわね~」等もパーハラに当たりますので注意しましょう。
㉖フォトハラスメント(フォトハラ)
フォトハラスメントとは、写真の存在や公開などから精神的な苦痛を与えられるような行為、という意味で用いられることが多いです。
スマホなどで撮影した風景やイベントの写真をSNSにあげたら、知らぬ間に偶然写り込んでいた相手が不快に感じたらフォトハラスメントになります。
施設や会社のイベントなどを開催するときには特に注意が必要です。
イベント後に活動報告をSNSでアップしたりシェアする場合もあるでしょうが、前もって「写真がSNSなどで公開されてもいいですか?」という確認作業がフォトハラ防止のためには必要です。
㉗ブラッドタイプハラスメント(ブラハラ)
ブラッドタイプハラスメントとは、血液型に関する話題で相手に苦痛を与えるハラスメントです。
血液型占いがまさにこれに当たるのですが、血液型が与える印象でその人の人柄や性格を決めつけるような言動のことです。
血液型を聞かれ「やっぱり◯型っぽいと思っていた」などとよく言われるわたしですが、この会話で苦痛を感じる人がいればハラスメントです。
科学的な根拠がないにもかかわらず、血液型と性格を関連付けてその型から性格を決めつけることは、偏見やいじめにつながるのです。
よくある「血液型占い」ですが、日本人はA型が多いからでしょうか「几帳面」と書かれていることが多いです。
一方少数の血液型が、比較的うれしくない決めつけ方がされているのもハラスメントへと発展する理由かもしれません。
㉘家事ハラスメント(カジハラ)
家事ハラスメントとは、和光大学教授の竹信三恵子氏の造語で、もともとは女性だけに無償の家事労働を押し付けても当たり前という社会問題を意味する言葉です。
家庭内での家事分担では、掃除・洗濯・料理・育児・介護などのほとんどを女性が担う事が多かった社会から、今では比較的男性も家事に参加する家庭が増えたました。
そこで新たに生まれたカジハラは、がんばって家事を手伝ってくれた男性に対して「このお皿、まだ汚れているじゃん」などの女性からのきついダメ出しです。
お互いに思いやりを持って接することが大事!心の余裕やお金の余裕があれば有料サービスを利用するのも手です。
㉙レリジャスハラスメント
レリジャスハラスメントとは、まず「レリジャス」は「宗教的な」という意味で、職場での宗教的に関する嫌がらせのことです。
レリジャスハラスメントにはふたつのタイプがあり、ひとつは宗教的な信条や慣習を理由とした従業員へのハラスメント。もうひとつは加害者側の宗教を信仰しないことによるハラスメントで宗教的逆差別と言うこともあります。
ご自身が特定の宗教を信仰していたり、自身が無宗教でも周りの宗教心の厚い人から脱退を希望しても脅されたり、しつこく加入を促されたりの行為を受けた経験があるのではないでしょうか?
信仰の自由が大前提ですが、トラブルに発展するようなら警察へ届けることも必要かも?
㉚レイチェルハラスメント(レイハラ)※レイシャルハラスメントとも言う
レイチェルハラスメントとは、人種や民族、国籍、地域において、嫌がらせを受け不快な気持ちにさせてしまうことです。
多くの場合閉鎖的な環境での外国人に対する不当な扱いをしたり、ハーフの者に対して嫌がらせやハブリ、いじめなどのことを指すようです。
「外国人は〇〇」などの発言も、気をつけないとレイハラにあたってしまうようです。
外国人の方が多く働いてくれている日本だからこそ、身近な存在として敬い大事に関係を築いていける気がします。
人種や国で区別し偏見を持つという意識をなくしていきましょう。
<<環境に関わるハラスメント>>
㉛スモークハラスメント(スモハラ)
スモークハラスメントとは、職場などで喫煙者が非喫煙者にたばこを吸うことを強制したり、たばこの煙にさらされたりして肉体的、精神的に苦痛を被ることです。
受動喫煙によるトラブルも多いことから、喫煙が許されている場所でも同席している非喫煙者に許可をもらうなどの配慮なく喫煙すれば、場合によってはスモハラだと言われてしまうかも?
「たばこ吸ってもいい?」という一言かけることが必要では?
㉜スメルハラスメント(スメハラ)
スメルハラスメントとは、口臭や体臭、強すぎる香水や柔軟剤などの臭いが原因で、周りが不快な思いをすることです。
スメハラはニオイの元の本人は周囲に迷惑を掛けている状況に気付いていないことが多いためか、逆に「クサくない?」「クサイね」なんてことを周りが発言することで、その発言がハラスメントになってしまうこともあります。
デリケートな問題なので伝え方にも注意が必要のようです。
㉝エアコンハラスメント(エアハラ)
エアコンハラスメントとは、職場などでエアコンを使用する時期に温度設定の高低での体感差をめぐって、不調和が起きることをいいます。
長引くと体調や精神にも影響が出てくる可能性もあるので注意しましょう。
コスト削減のためと上限温度や下限温度を決めている企業も多いですよね。
ただ極度に暑い・寒いなどに対して温度を制限されるとエアハラだと感じる可能性が高いです。
生産性や2020のコロナ感染予防の観点(要換気)からも、企業側からのあまりに激しい温度制限は考えものです。
㉞ペットハラスメント
ペットハラスメントとは、ペットにまつわる嫌がらせ・迷惑行為のことです。
ペットを通しての嫌がらせ行為とされることが多いのですが、ペットに対する嫌がらせ行為も含まれるようです。
犬や猫のことだけでなく、鳥やうさぎ、爬虫類などのペットとして飼われているすべての動物が該当します。
具体的には他者の迷惑になるほどの長過ぎるリードでの散歩やリードをつけない散歩は、ペットハラスメントになり得るようです。
<<学生に関わるハラスメント>>
㉟アカデミックハラスメント(アカハラ)
アカデミックハラスメントとは、大学などの学術機関で教職員がその立場を利用して学生などに対しておこなう嫌がらせです。
正当な理由もなく研究テーマを与えなかったり、実験機器や試薬などを勝手に廃棄するしたり、文献・図書や機器類を使わせないなどがアカハラの事例になります。
㊱キャンパスハラスメント(キャンハラ)
キャンパスハラスメントとは、キャンパス(実習先を含む)相手の意に反する性的や不当な言葉によって相手に不快な思いや不利益を与えるなど、相手の就学及び就学環境などを悪化させることです。
キャンパス内でおこなわれる「セクシャルハラスメント」「アカデミックハラスメント」「パワーハラスメント」「その他のハラスメント」などを統合して「キャンパスハラスメント」として大学側で対策しているようです。
<<その他のハラスメント>>
㊲エレクトロニックハラスメント(エレハラ)
エレクトロニックハラスメントとは、電波・電磁波・レーザー・超音波といったエネルギー媒体により対象者に外傷や内部障害を負わせる、遠隔から脳神経に影響を及ぼす既存のマイクロ波技術の特性を悪用した脳内にサブリミナル音声や疑似映像を認識させることにより人工的に精神疾患と同様の症状を発症させるようなことです。
㊳カスタマーハラスメント(カスハラ)
カスタマーハラスメントとは、顧客・取引先から受ける嫌がらせや、過度のクレームのことです。
消費者による自己中心的で理不尽な要求によるハラスメントがよく知られています。
お客様の理不尽な要求や言動が経験の浅いスタッフや外国人、未成年の従業員が攻撃の対象になることもしばしばあります。
レジの店員に難癖をつけたり、クレーマーと呼ばれる人が何度もクレームの電話を入れたりするカスハラがよく報道されています。
㊴ドクターハラスメント(ドクハラ)
ドクターハラスメントとは、命に関わる不安を抱えて診察に出かけた医療機関の診察中に医者から患者へ嫌がらせをおこなうことです。
医者という立場を利用しての深刻な悩みを抱えた患者に対して、配慮せずにむしろ不安をあおるような発言をするような医者も存在してるのも事実です。
<<飲食に関するハラスメント>>
㊵お菓子ハラスメント(オカハラ)
職場や学校などで、特定の人にだけお菓子やお土産を配らなかったり、無理やり食べさせたりと不快な思いをさせてしまうことです。
法的問題になるリスクは低いですが、社内の人間関係を悪化させる悪質なハラスメントです。
旅行に出かける同僚に「会社へおみやげ頼むね」なんてお土産を強要することもお菓子ハラスメントになりかねません。お互い気をつけましょう。
㊶ヌードルハラスメント(ヌーハラ)
ヌードルハラスメントとは、日本人に多く見られる「麺類などを食べるときに、麺をすすってズルズル音を立てる」食べ方が、猫舌の人や外国人に不快感を与えることです。
食事中に音を出すことは外国人にはマナー違反ですから仕方ないです。
麺をすする音がトイレを流す音や掃除機の音などに聞こえて不快に感じる方もいらっしゃるようです。
今では麺類だけでなくお茶漬けやお味噌汁などをすする音もヌードルハラスメントになるようなので気をつけましょう。
㊷アルコールハラスメント(アルハラ)
アルコールハラスメントとは、飲酒に関連した嫌がらせや迷惑行為、人権侵害などです。
例えば、会社の飲み会や新年・忘年会の席でごきげんな上司からお酒を勧められ、拒否できずに悪酔いしたときなどはアルハラになります。
伝統や集団によるはやし立てや罰ゲームなどの心理的な圧力をかけて飲まざるを得ない状況に追い込むことも禁止です。
なぜならこのような飲酒の強要が原因で、死に至るケースが過去に何件も発生しています。
ここまででようやく42種類の説明は終わりです。昔なら「重箱の隅をつつく」と思われるようなものまで、しっかりハラスメントにあたるようで…。
ちなみにこれらのハラスメントで訴えられたりしたら目も当てられません。こんなことで!と思ったとしても法的責任を負うこともあるようですよ。
法的責任を負うことになる場合
企業内で仕事上でハラスメントがおこなわれた場合には、「不法行為責任」や「債務不履行責任」などの「法的責任」が求められる場合もあるようです。
もしハラスメントがあったと証明された場合には、被害者が受けた精神的なダメージの損害を企業が賠償しなければならないのです。
さらに事が大きくなって民事訴訟なんてことになることも全くないとは言えませんし、話題になるだけで企業イメージや会社の信用や信頼を失う問題になることもあります。
そんな大ごとになる可能性があるのが上記の42種類のハラスメントです。
会社にお勤めのみなさんはよくご存知でしょうが、企業内での「ハラスメント」の労働相談をする人の数はここ10年くらいは100万件を超え、かなりの増加傾向がみられるようです。
仕事をしている人はもちろんですが、この社会に生きているすべての人が「ハラスメント」を理解して、そのような行為をしないこと。それがあたりまえの時代になったということなんですね。
ハラスメントしないで生きていく方法は?
「パワハラ」に「セクハラ」に「マタハラ」などと、いろいろなハラスメントが 次々と登場してきた今の世の中ですが、やっぱり人が嫌がることをしてはいけません。
ただ、アラカンのワタシが育ってきた環境には、あたりまえに「嫌がらせ」や「いじめ」がまかり通っていました。
が、この経験を言い訳にして「ハラスメント」をしてはいけませんよね。これからワタシがハラスメントしないで無事に生きていく方法はあるのでしょうか?
今回42種類ものハラスメントを調べてみて、これからの人生をハラスメントしないで生きていくためには、[コミュニケーションをとる相手がいることに感謝して、コレを言ったら相手はどう思う?コレをしたら、された側はどう感じる。とか想像力をたくましくして行動していかないと!]です。
この記事は、39のハラスメントをまとめてみた|企業にとってのリスクとアルハラを防ぐためのガイドラインもご紹介 | 人事部から企業成長を応援するメディアHR NOTEの記事を参考にさせていただきました。
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まとめ
ハラスメントとは、「嫌がらせ」や「いじめ」を受けた人が不快だと思えばそれはハラスメントになります。その行為が「嫌がらせ」や「いじめ」だと相手が思うなんてこれっぽっちも想像していなかったとしてもです。
不快に感じた人が「ハラスメントだ!」と言えば、行為を行った人がどんなに「そんなつもりはなかった」と言い訳して、その行為がハラスメントだと理解できないにしても通用しないのです。
42種類ものたくさんのハラスメントを書き連ねてきましたが、このハラスメント問題はどうしたら解決できるのでしょうか?
そして、解決できることは可能なのでしょうか?
ちなみに今年は、「新型コロナ」の影響でテレワークも増えて直接上司や同僚に会う機会や時間も減っているおかげでハラスメントも減っているとか…。
せっかく巡り会えた人々と、お互いに気持ちよく笑い合えるように、これから「人を不快な気分にさせない」を肝に命じて生きていきましょう。
「ハラスメント」についてじっくり調べたり、考える時間を与えてくれた「中日新聞」紙上の「フキハラ」という記事に感謝です。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。では、またです。
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