sannigoのアラ還日記

アラ還女sannigo(さんご)の穏やかな毎日を記録しています。

おひとりさまだって老後を生き抜いていかなくちゃ!【認知症編】

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

先日、とある”匿名”で投稿できるサイトの気になる記事がスマートニュースに載っていたので、じっくり読んでみたら「ズバリ!その通りでしょう」と膝をたたくと同時に、「それだけは言ってほしくなかった」とうつむいてしまい、かなり心をかき乱されました。

 

どんな内容の記事だったかは自由に想像していただきたいのですが、プライドだけは高くて高卒のアラ還女性の未婚・子なしの私は、この世で一番「世のため、人のためにならん」のは重々承知しているだけに辛かった。

 

さらに私だって、子を産み育てた者だけがこの世の存続に役立ち、しかもその知識や経験から多くの事を学び、未婚・子なしより遥かに素晴らしい存在なこともちゃんと気づいているのだから。

 

改めて「どうだっ!私は子どもを産み育てたのだ。お前は未婚で子なしで最低だな」と素晴らしい存在の皆さまに言われても、それが事実なのだからうつむくほかないとは思っていますが、それでも辛いと感じるのは自由では?

 

頭を抱えて悩んでいる中高年女性の様子[写真AC]

 

 

 

ヒトの少子化は理屈に合っていない

 

地球ができたのは46億年前といわれ、最初の生き物が海の中で誕生したと考えられているのが10億年前、ゾウリムシやアメーバのような動き回りながら自分で餌をとる生き物の誕生が7億年ほど前、ようやく私を含む哺乳類が生まれたのが2億2千年前。

 

地球になぜ生き物が生まれたのか?というと、太陽からの距離が暑すぎず寒すぎず、ちょうどよい濃さの大気もあるおだやかな環境だったから。

 

19世紀半ばにチャールズ・ダーウィンが『生物の進化論』を唱えてからは、餌を取ったり、捕食者から身を守ることなどのさまざまな行動や生態は「子孫をできるだけ多く残すためにある」と意味づけされてきました。

 

その後、リチャード・ドーキンスは『生物=生存機械論』において、あらゆる生物は遺伝子が自己複製するために必要な「生存機械」であると言い、餌を取る、縄張りを守る、捕食者から身を守る、交尾する、子育てするといった行動は、すべて自分の遺伝子をできるだけ多く次世代に残すことと結びついていると考えられています。

 

ですから、ヒトの少子化は理屈に合っていないということになります。かといって、もしタイムマシーンがあって子どもを産める年齢に戻ったとしても、私は子どもは産まないだろうと思います。

 

幼稚な考えかもしれませんが、親に褒められたり抱きしめられたことがないのだから、幼い子どもにどのように対応したらよいのかも分からないのです。

 

きっと、勢いで子どもを産んだとしても「子育て」なんてできないでしょう。だって自分自身の扱いにも困り果てているのですから。

 

そんな言い訳で許してもらえるとは思いませんが、事実としてここにアラ還世代のおひとりさまがいますし、世の中はおひとりさまであふれています。

 

これから、しばらくおひとりさまが老後を生き抜いて行く術をいろいろ調べていこうと思います。なぜなら、今だとコロナ、夏なら熱中症、老後は認知症、老後資金などと避けては通れない不安がいっぱいですから。

 

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まだ来ぬ未来を不安に思うことこそが間違いかもしれませんが、ひとまず参考になればと思います。まずは認知症から始めましょう。

 

おひとりさまは、認知症発見が遅れ進行してしまいがち

 

一人暮らしのおひとりさまは認知症初期の症状に気づいてくれる人がいないことが多いため、認知症の発見が遅れたり認知症が進行してから病院を訪れる方が多いと聞きます。

 

現在は65歳以上で80歳になってもお仕事を続けている方が多いので、そういった方は職場の方が認知症の症状に気づいてくれる可能性は大きいでしょう。

 

職場を離れてからは、ボランティアをされたり、グランドゴルフなど他の人とのおつきあいを積極的にされていれば、そういった仲間が心配してくれるでしょうし、親戚づきあいのある方はマメに連絡をとることで気づいてもらえそうです。

 

ただ、仕事一筋で友人もいない方が定年退職で仕事を離れ、自らはあまり外に出ない、人とのおつきあいは苦手だ。となると、認知症の初期症状に気づいてくれる人はいないし、心配して通院を勧めたり病院に連れていってくれる人もいない。かかりつけの医者もいないので相談もできない。

 

このような方が増えてきたからこそ、最近一人暮らしのおひとりさまの認知症発見が遅れたり、進行して症状が顕著になってから病院を訪れるケースが増えているようです。

 

他にも、コロナ禍の影響で病院に行きたくない!とか、病院には行くべきではない!などと思いこんでいる場合もありそうです。

 

大丈夫!そんなことないですから、気になったらお早めの受診を!

 

認知症の定義

 

厚生労働省のホームページによると、認知症は、脳の病気や障害など様々な原因により、認知機能が低下し、日常生活全般の支障が出てくる状態をいいます。

 

認知症にはいくつかの種類があります。

 

アルツハイマー認知症は、認知症の中で最も多く、脳神経が変性して脳の一部が萎縮していく過程でおきる認知症です。

 

次に多い認知症は、血管性認知症で脳梗塞や脳出血などの脳血管障害によっておきる認知症です。


日常生活全般に支障が出るということは、つまりは生活において介護を必要とする状態のことです。


認知症初期の物忘れが現れたとしても、職場や近所の方からは「年を取ったせいだ」と思われたり、自身もそう思うし思い込みたいというところから発見がおくれがちになります。

 

認知症初期の物忘れとして、いつもやっている仕事でミスが増えたり、家事では日々のごみ出しの日や分別などのルールがわからなくなったりが増えてきます。

 

薬の飲み忘れやお金の勘定が難しくなったり、慣れたはずの道なのに迷ったり、家にたどり着けなくなったりします。

 

食事をきちんととれなくなってやせる場合もありますし、火災の原因にもなるコンロの火の消し忘れなども出てきます。が、ご家族が注意しても通じなくなってきます。

 

さらに、認知症初期は本人も「どうして忘れる?」「なぜミスするの?」などと不安でいっぱいになることから、憂うつ・不安が増して、気力がなくなったり、現実には見えないものが見えるとか作り話をするようになったりもします。

 

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認知症になりやすい人

 

以前から「気まじめな人」や「きっちりしている人」は認知症になりやすいから、多少は気を抜いて生きたほうがよいのでは?とかいわれていますが本当でしょうか?

 

認知症のグループホームで働いた時に感じたのは、やはり責任ある仕事や活動を長く続けていたようなしっかり者で、ある程度頑固に自分の意見を通すような自信家さんだったとご家族が話してくれるような入居者さんが多かったです。

 

「私に限って認知症にならない」と自信満々で過ごしていると、ご自身の物忘れが認知症初期の症状と気づかないことが多く、また、ご家族から「ちょっとおかしいのでは?」と言われても「そんなはずはない」と受診を拒んだりで、症状が進行してしまうこともあるようです。

 

ですから、自信満々で人の話に耳を貸さないようなタイプの人は、自分では認知症に気づきにくいタイプかもしれないから、ちょっと物忘れとかが気になりだしたり、人から言われるようなったら早めに病院に行かなくちゃ!と常に思っていたほうが良いかもしれません。

 

認知症になったとしても、早めの段階で気付くことで進行を遅らせる治療ができたり、悪化を遅らせる生活をすることができますから。

 

高血圧は血管性認知症に影響あり

 

高血圧は、心筋梗塞や脳梗塞、脳出血にも直結する健康長寿の大敵で、アルツハイマー認知症に続いて多い認知症である「血管性認知症」の原因にもなります。

 

高血圧の服薬治療をしている同居人も人間ドックのたびに、食事の塩分を控えて血圧を下げるように言われるるようで、毎度オススメの食べ物やレシピをもらってきます。

 

が、減塩はもちろんですが、高血圧には睡眠不足も大敵なんですって。寒い時に血圧が勝手に上がるのは知っていたけれど、質の良い睡眠をしっかりとって睡眠不足にならないように注意もしなくちゃ!ってことのようです。

 

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どのような生活なら健康に長く暮らせるか?

 

「それはやはり若い人も同じで、早寝早起きでしょ?」と思われがちですが、毎日同じ時間に起きて安定した生活リズムで暮らせていれば、仮に昼夜が逆転していても何も問題ないといいます。

 

起きる時間が早かろうと、遅かろうと関係ないみたいで、逆に睡眠の時間帯がコロコロ変わることのほうが脳や身体への負担が大きく、健康に悪影響を及ぼすようです。

 

例えば仕事で就寝時間が遅くなった場合、少しゆっくり起きよう。とか、考えがちですが、じつは多少寝不足でも、いつもと同じ時間に起床するほうが健康のためになるようです。

 

起床時間を一定に保つことで、脳の働きも活発になり、健康に長生きもできて、能力もアップするなら、きっと認知症のリスクも減るでしょう。

 

さらに、最近よく耳にする「質の良い睡眠をとって生活習慣病のリスクを抑える」ですが、いったいどうすることが質の良い睡眠を取ることになるのでしょう。

 

夜の睡眠を質の良い睡眠にするためには、適切な仮眠を取り入れることが効果的といわれます。

 

適切な仮眠とは、『お昼寝みたいなものを15時までに15分〜20分程度すること』です。お昼の休憩時間まんまる1時間も眠ってしまったり、遅い時間に仮眠すると夜の睡眠が浅くなり、かえって悪影響が出るそうです。気をつけて。


高齢者はやさしく接してもらおう

 

介護施設で働いていたころ特に気をつけていたことは、いつでも、どこでも、とにかく『傾聴』することでした。

 

なぜって?人は誰しも、自信を失ったりメンタルが崩れると行動に影響が出ます。特に高齢になると、話の最中に何かしら腰を折られたり些細なことを「ああだ、こうだ」言われることで、自信をすっかりなくしてしまう場合があります。

 

自信を失うと、実際には認知症でなくても認知症のような状態になってしまうこともあります。

 

できるだけ、話が終わるまで「しっかり聞いてますよ」という感じで、「・・・なんだよ」とおっしゃったら「・・・なんですね」と相手の話を繰り返しながら、最後まで相手の目線に合わせた位置で話を聞くようにしていました。

 

おひとりさまのご家族にも、ぜひこのように接してあげて欲しいです。もしご家族がそばにいないなら、やはりおひとりさま自ら人の集まるところにでかけて、周りの高齢の方の話を「傾聴」してあげてみてください。

 

誰しも年をとるにつれて物忘れが多くなります。些細なことで厳しく接しすぎてもよくないことを、周りの皆さんに見せる良いチャンスです。そうすることで、いつかおひとりさまの話も丁寧に聞いてくださる方が増える気がします。

 

おひとりさまの認知症対策

 

おひとりさまの認知症対策としては、やはり、人とのつながりを大切にして、一緒に住んでいないご家族や近所の人、かつての職場の仲間とはつながり続けましょう。

 

新しいおつきあいの場、たとえばグランドゴルフやボランティアなどでお友達を増やしましょう。

 

年を重ねればどうしたって医者にかかる必要も出てくるでしょう。いつでも、何でも相談できるかかりつけ医がいると安心です。

 

おひとりさまに関しては、地域の民生委員さんも気にかけてくれているはずです。たまに訪問してくれたりもしますよね。

 

普段からつながりを持っておけば、おつかいにでかけるスーパーや散歩中でも顔を知っていてくれるので、もし認知症初期症状があれば気づいてくれる可能性も出てきます。

 

逆におひとりさまのあなたが心配と感じるご近所さんがいらっしゃれば、市町村の地域包括支援センターに教えてあげることもできます。そうすれば、早期発見、早めの対応ができ、少しでも助けてあげることができるのではないでしょうか?

 

介護保険をずっと支払ってきたのに、申請すればもらえることを知らない方も多くいらっしゃいます。かかりつけのお医者さんでも、専門医でも構いませんからまずは相談しましょう。

 

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ちなみに、塗り絵は指先を動かす以外に、構図を覚えたり、色を塗る順序を決めたりする時に脳が活性化されるので、色を塗るだけの単純作業と思いがちですが、認知症予防やリハビリにとても役立つといわれています。

 

世の中には、認知症予防や健康に関する情報があふれていて、いったい何をどこまで信じればいいのか見極めるのが難しいかもしれません。

 

おひとりさまは、できるだけ孤独にならないように、ご家族やご親戚、友人や元同僚などとのご縁をできるだけ自ら切ってしまわないように!大事につなげておくことをオススメします。

 

ご縁は切ろうと思えばいつでも切れますから、ただ、ご縁を結ぶのはなかなか大変です。しかもおひとりさまにはかなりの難問。まあ、最近は中高年のマッチアプリもあるとか、ないとか(笑)。

 

時代は変わったけれども、できれば認知症にならないで健康なまま楽しく暮らし、いい頃合いでコロと黄泉の国へ!そんなピンコロの方が良いに決まっているんだから、アクティブに暮らして予防しましょう。

 

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まとめ

 

最近かなり心をかき乱される記事をスマートニュースで見つけじっくり読んでみたら、どうしても『ヒトの少子化』が理屈に合っていない理由を知りたくなって調べてみました。

 

なるほど!そりゃ生き物すべて餌を取ったり、縄張りを守ったり子育てするのは、「種の保存」というか、「自分の遺伝子をできるだけ多く次世代に残すこと」として意味づけられている。

 

だから、未婚・子なしほど役に立たないやつは他にはいない!ってことになることはよくわかったのです。

 

それでも、世の中にあふれているおひとりさまだって私だって、なんと言われようと老後を生き抜いていけないんです。ってことで、今回は【認知症編】ということで、認知症とは?から、おひとり様の認知症予防などについて書いてみました。

 

よく言われているように、とにかく周りの人と仲良くして仲間を作り、なにかしらの異変に気づいてもらうし、気づいてあげるという昔ながらの地域ぐるみで対処していくのが一番ってことです。

 

とにかく、せっかくつながったご縁を大事にし、暮らしていきましょう。ってことで、今回はこのへんでおしまい。では、またです。