🕖2023/03/30 🔄2023/04/03
こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
毎週楽しみに見ている大河ドラマ『どうする家康』ですが、浜松に住んでいるばっかりに今後どうしても逃れようのないであろうあの不幸な出来事が頭に浮かんでしまい、仲睦まじい家康夫妻を見るのがツライです。
先々週は引間城を攻め、先週は掛川城を開城させました。そのうち『三方ヶ原の戦い』で戦国最強の武田軍に敗れるでしょう。そしたらいよいよ家康の長男信康と正室の築山御前が・・・。という不幸な出来事が起きてしまうんでしょうね。
別にドラマですから、松潤と一緒に架純ちゃんも大往生しても良いのでは?とも思うのですが、地元には築山御前の霊廟もあるし、ゆかりの場所やお寺もたくさんあるため、ついついお参りに出かけてしまっています。
ということで、今回は築山御前が生前肌見離さず携えていたとされる秘伝「腹籠(はらごもり)地蔵尊」が、本堂の位牌堂に祀られている『護法山地蔵院』です。
護法山地蔵院
緑の芝生に美しい本堂の白壁が印象的なお寺『護法山地蔵院』は室町時代の1390年(明徳元年)に創建された臨済宗方広寺派の禅刹です。
38歳という短い命を絶たれた築山御前が、生前肌見離さず携えていたとされる秘伝「腹籠(はらごもり)地蔵尊」が本堂の位牌堂に祀られています。
場所:浜松市南区高塚町4516
《アクセス》
電車・バス:JR[高塚駅]から徒歩約4分
JR[浜松駅]から遠鉄バス[高塚東]で下車、徒歩約3分
車:東名高速道路[浜松西IC]から約25分
駐車場:なし 高塚駅近くに有料駐車場あり
護法山地蔵院は元道円密により創建されました。元道円密は後醍醐天皇の子・宗良親王と共に遠州に入った公家出身の武家でした。1385年(元中2年)に親王が亡くなると出家し高塚に庵を結んだといいます。
御本尊は延命地蔵菩薩で遠江四十九薬師の第十五番札所です。また、浜名湖岸八十八ヶ所霊場の五十五番札所となっています。
開山以来、高塚はもとより近郷近在の歴史とともに文化・教育の中心になっています。250年前、江戸時代の1758年(宝暦8年)には「近世臨済宗の祖」と仰がれた白隠禅師が100日あまりこの地に逗留されており、その間「虚堂録(きどうろく)」の提唱・大法会を行い全国より700名の修行者が参集しました。
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秘伝「腹籠(はらごもり)地蔵尊」
戦国時代の1579年(天正7年)徳川家康の正室築山御前が長男信康とともに38歳という若さで短い命を絶たれました。
この築山御前が肌見離さず携えていたとされる秘伝「腹籠地蔵尊」が本堂の位牌堂に祀られています。この地蔵尊は「安産」にご利益があるとされ信仰を集めてきました。
腹籠地蔵尊の由緒
地蔵院でいただいた資料によると『小野田家古文書』に、地蔵院に祀られている築山御前の秘仏腹籠地蔵尊の入仏経路が書かれているとのことです。わかりやすくするため引用させてもらいます。
これには地蔵尊に祀られている築山御前の秘仏腹籠地蔵尊の入仏経路が述べてある。
寺伝によれば、久繁翁はある日孫娘と御前谷へ行き、大きな石の下で農夫より秘仏を頂戴し、白隠禅師地蔵院に杖をとどめた時、秘仏の事を物語り、禅師より在家で祀るべきでないと言われた。そして久繁翁没後、大沢御地頭の援助を受け後堂を建立した。
明治十九年、築山御前の里方の子孫、当時の静岡県令関口隆吉閣下の勧進で各村毎応分の寄附により西来院に堂宇を建立した。今次、空襲により焼失したが、四年前に立派に再興され今日に至っている。
(文化財保護審議委員 新村与市)詳しくは56年7月号を参照
浜松医療センター近くの築山御前の名にちなんだ「御前谷」には築山御前を斬った刀を洗ったといわれる『太刀洗の池』(工事中)があります。
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中区広沢の西来院には築山御前が葬られている霊廟「月窟廟(がっくつびょう)があります。特に境内の藤が咲き誇る時期は多くの市民が憩い、築山御前に思いを寄せています。
最後に
これまでの映画や大河ドラマに登場した築山御前は、いろいろ悪い女というイメージにするため、ちょっとそこまでするかな?みたいなシーンも多々ありました。
ところが、今回の築山御前に関しては、いまのところ全く悪い女というイメージがありません。殿とも仲良しですし、殿も命がけで今川から瀬名(築山御前)と竹千代(信康)、亀姫(加納御前)を取り戻しています。
今後どのようなアプローチであの不幸なシーンに突入するかは不明ですが、お田鶴の場合の「今川への忠誠心」みたいな何かしら悪い女とは無関係な形で進むことを祈っています。
ということで、今回は安産祈願に訪れる人も多いという『護法山地蔵院』に出かけました。もちろんお祀りされている築山御前が生前携えていたとされる秘伝『腹籠地蔵尊』も拝んでまいりました。
ということで、今回はおしまい。最後までお読みいただきありがとうございます。
では、またです。