sannigoのアラ還日記

アラ還女sannigo(さんご)の穏やかな毎日を記録しています。

遠江 家康公ゆかりの食べ物 『忍冬酒』と『浜納豆』は共に健康に良さそう

こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。

大河ドラマ『どうする家康』もすでに8回放送され、長い間争いの絶えなかった戦国の世を終わらせ天下取りの夢を果たしたこれまでの徳川家康のイメージが、どんどんピュアで繊細な人(泣き虫)に変わってきたのではないでしょうか(笑)

 

徳川家康が青壮年期の17年間を過ごした浜松も、『家康ゆかりの地』としてかなり盛り上がっています。

 

家康を演じる松本潤や出演者の皆さんが静岡県静岡市・浜松市・愛知県岡崎市に「出陣」してくれたセレモニーは大盛況、そんな大盛況の中ドラマの放送が始まりました。

 

今度は松潤が、浜松市5月の風物詩『浜松まつり』の騎馬武者行列に参加してくれるそうです。GW5日の午後2〜4時に登場するそうで、先回の岐阜のキムタク以上の期待が寄せられているみたいです。

 

岡崎・浜松・静岡の『大河ドラマ館』もプレオープンし、嵐の松潤がプロデュースしたグッズが大人気と聞き、先日ドラマ館を訪ねたときに「お一人様2点まで」のPOP付きのTシャツ、手ぬぐい、ポチ袋を確認してまいりました。

 

Tシャツはフリーサイズだったため、きっと入らないだろうと断念!後に知ったのですが、これらの番組グッズは『ドラマ館』でないと手に入らないとか。記念に購入すべきでした。残念!浜松のプレオープンは2/28(火)で終了してしまったので、あとはグランドオープンの3/18(土)を待つしかありません。

 

松潤プロデュースのグッズは手に入らなかったものの、シニア向けの家康ゆかりの食べ物2点をしっかりとGETしてきました。

 

1つ目は、健康オタクの家康が薬酒として食後や寝る前に飲んでいたという『忍冬酒』。2つ目はこの納豆を好んだ家康が献上が遅れた年に「浜名の納豆はまだ来ぬか」と言ったとされ、後に『浜納豆』と呼ばれるようになったという塩辛い納豆。

 

調べてみると、どちらも家康が好んで飲んだり食べたとされる逸品で、どちらも健康オタクの家康が好むのもごもっともで、かなり健康に良さげなものでした。

 

今回は、まだ「もったいない」ため開封さえしていないこの2品をご紹介していきましょう。どこからか「まず食え!」という声が聞こえてきそうですが・・・。

 

家康が好んで召し上がった『浜納豆』納豆なのに糸を引きません

 

 

忍冬酒(にんとうしゅ)

 

家康が愛した『忍冬酒』はおいしそうな琥珀色です

 

健康に気を使っていた家康は、スイカズラのお酒を薬酒として飲んでいたといいます。浜松市美術館には家康公が飲んでいたという『忍冬酒』の容器(陶器?)が展示されていました。

 

家康が厳しい戦国時代に75歳まで生きることができた最大の「長寿の秘密」かもしれないお酒がこの『忍冬酒』です。家康が愛した『忍冬酒』は、琥珀色に輝きおいしそうな色をしています。

 

『忍冬酒』は、米・米麹と本格焼酎(つまり本格みりん)に、漢方薬としても使われる薬草の一種で少し苦味のある「スイカズラ(別名:忍冬)」を漬け込んだもので、疲労回復などに効果があるといわれ、漢方薬の知識が深かった家康に珍重されたと伝わります。

 

『忍冬酒』に使われるのは、忍冬の葉と茎だそうです。(本によっては花を漬けこむ場合もあるようです。)

 

『忍冬酒』は、忍冬(スイカズラ)の薬効を期待した薬味酒の一種として、戦国時代から徳川家康公を筆頭に愛されてきました。江戸時代になると諸国大名を始め、地元が生んだ国学者・賀茂真淵も愛飲し、浜松の名産品にまで発展します。


『忍冬酒』のボトルにはしっかりとスイカズラの特徴や、浜松名物になったいわれも記されています。

 

スイカズラとは?

 

スイカズラの花はこんなに可憐です[写真AC) 

 

スイカズラの実はちょっとグロテスクな黒![写真AC]

 

スイカズラは冬でも寒さに耐え忍ぶように葉を落とさないところから忍冬(にんとう)と呼ばれます。花は甘い芳香を放ち、始めは白く後に黄色に変わるために「金銀花」とも呼ばれ、漢方薬として知られています。

 

広辞苑の説明では、「スイカズラ科の蔓性の木本。山野に自生。葉は楕円形で対生し、冬でも残っているので忍冬(にんどう)ともいう。6、7月ごろ、葉のわきに2個ずつ並んでつく白色の花は蜜腺をもち、のち黄色に変わる。通称、金銀花とも言われる。漢方で、葉茎や花を解熱・解毒に用いる。」とあります。

 

家康はこのお酒をどんな時に飲んでいたんでしょうか。

 

多分家康は『忍冬酒』を薬酒として食後や寝る前に飲んで、すっと眠りに入り熟睡することで明日へのエネルギーとしていたのでしょう。

 

家康公は健康管理がしっかり出来たため長生きできた。だからこそ、天下人になれたとよく言われますものね。

 

『忍冬酒』の歴史

 

戦国時代浜松の酒造元「神谷権兵衛」が忍冬を漬け込んだ『忍冬酒』を作り上げ、当時浜松城に住む家康公に献上。

 

健康に気を遣うことで知られる家康公は、ことのほか喜び愛飲されたことで『忍冬酒』は有名な浜松名物になりました。

 

その芳香な風味とともに健康にも良いとされ、諸大名たちはもとより世間にも広く知れ渡ることになったそうです。

 

戦国時代から昭和18年まで神谷家が浜松にて造り続けていましたが、太平洋戦争の影響で製造が中止となりました。戦後、後継者自身は復活の意志はありましたが、その願いはかないませんでした。

 

半世紀の時が経ち、「忍冬酒は浜松名産」と旧広辞苑に記述されていることを知ったお客様から、「どこで販売していますか?」という問い合わせがあったことから、遠州地方の酒屋が神谷家の支援を得て1997年(平成9年)に何とか製造し復活させたいと試作を開始。最も苦労したのは昔ながらのみりんを手に入れることだったといいます。

 

改良に改良を重ねて、ようやく2011年(平成23年)に香料・着色料・糖分等一切無添加、もちろん、国内産原料100%使用した家康公の時代の味に近い忍冬酒ができあがりました。

 

浜松名産と旧広辞苑に記述された『忍冬酒』は、時を越えて愛され続ける家康ゆかりの逸品と言えそうです。

 

\お酒がダメでもスイカズラのお茶はいかが/

 

家康の名言

 

堪忍は無事長久の基
何があっても耐え忍ぶことを覚えよ
決して怒りを外に表すなかれ 

 

なんていう名言も残されている家康公ですから、冬にも寒さに耐え忍ぶように葉を落とさないスイカズラを眺めて、心を新たに日々精進していたのかもしれません。

 

『浜松忍冬酒の会』おすすめの召し上がり方は?

 

《浜松元気割り》

 

忍冬酒:焼酎:水=1:2:3

元亀元年に浜松城に入城された徳川家康公にちなんで、氷を入れたグラスに忍冬酒1、焼酎2、水3の割合で注ぎ、しっかりと混ぜ合わせます。

 

《忍冬酒ハイボール》


忍冬酒:ソーダ=1:1

スライスしたレモンを入れても美味しい。これらを入れ軽く混ぜます。炭酸でスキっとした味わいで、夏に呑みたくなるかも。

 

《浜松元気フィズ》


忍冬酒:ジンジャーエール=1:3

ソーダよりジンジャーエールのほうがジュース感覚でいただけます。お酒が苦手な人も美味しく呑めます。

 

《忍冬酒バニラアイス》


バニラアイスに適量の忍冬酒をかけます。大人のデザートに大変身!少し溶け出した状態がなんとも言えない美味しさ。お試しあれ♪

 

《忍冬酒ミルク》


HOT→忍冬酒:ホットミルク=1:2
ICE→忍冬酒:ミルク=1:1

ホットは甘酒のような感じで身体がぽかぽかと温まります。

 

《忍冬酒紅茶》


忍冬酒:ホット紅茶=1:4

マグカップにこれらを入れ軽く混ぜます。寝る前の一杯。すっきりと眠りにつけます。

 

《忍冬酒生姜湯割り》


忍冬酒:90℃程度のお湯=1:1

これらをマグカップに入れ、すりおろした生姜を入れて軽く混ぜます。生姜の風味が身体の芯を温めてくれます。レモンをのせても美味。

 

原材料は?

 

・スイカズラ(忍冬)

・もち米

・米麹

・本格米焼酎

 

参照元:浜忍会では徳川家康公も愛飲し健康を保つことが出来た浜松忍冬酒を紹介しています - 浜松忍冬酒のホームページ。召し上がり方、家康公愛飲の酒だったことなど、うんちくを語ります。 忍冬酒特設ページ | 浜松のこだわりのお酒とオーガニック食品の店 「酒&FOODかとう」

 

浜納豆

 

徳川家康が愛した健康に良い『浜納豆』[写真AC]

 

『浜納豆』は納豆でも糸を引かない納豆。徳川家康も愛した浜松市の伝統食品で、大豆を麹菌で発酵させて作ります。

 

中国から日本の寺院に伝わり、大福寺(浜松市北区三ヶ日町福良)が400年ほど前に製造した「塩辛納豆」が元祖といわれています。

 

大福寺は酒に合う珍味として毎年将軍家など時の権力者に献上していました。今川義元や豊臣秀吉の頃は「唐納豆(からなっとう)」という名前でした。

 

徳川時代に家康公がこの納豆を好み、ある年の献上が遅れた際に「浜名の納豆はまだ来ぬか」と言ったことから「浜名納豆」と呼ばれるようになり、やがて『浜納豆』と変化したとか。

 

見た目は大豆そのままの形で黒茶色。ちょっとどこかで見かけたことのある小動物の◯◯のようですが、口に入れた途端に「しょっぱい」味が口の中に広がり、案外さっぱりとした味わいは後を引きます。

 

少しクセのある風味ですが、最近は調味料として和洋中のレシピに登場するなど人気が広がっていることをご存知でしょうか?

 

調味料として人気

 

通常は酒のつまみやご飯のお供として人気の『浜納豆』ですが、調味料としても万能です。『浜納豆』はアミノ酸が豊富で料理のコクを引き出し、和食はもちろん、中華やイタリアンなどにも活用できます。

 

刻んだ『浜納豆』をカレーや麻婆豆腐、パスタのソースに混ぜるだけで風味が良くなり、コクが出るといいます。

 

浜松市内の小学校では毎年6月の「ふるさと給食週間」に『浜納豆』を隠し味に入れた「家康くんカレー」を出すところもあります。

 

『浜納豆』は、およそ25年前にはすでに「地元の食材に親しんでもらうため」給食に出していたそうです。

 

浜松育ちの皆さまならきっとその味を覚えていらっしゃるでしょう。そのままだったり、煮物(浜納豆煮)や麻婆豆腐などに使っていたとか。ちなみにカレーに使うようになったのは7年ほど前から。

 

製造方法

 

大福寺では現在も当時と同じ製法で、年間1トンの大豆を発酵させています。

 

納豆というよりも「みそ」に近く、茹でた大豆に麹菌を加えて樽に移し、重りを載せて3ヶ月ほど塩水に漬けて熟成させ、さらに客殿の縁側で自然乾燥させ、最後にさんしょうの皮を混ぜて完成するそうです。

 

昔は肉食を禁じられた修行僧の貴重なタンパク源でしたが、今はこの癖になる味でリピーターが増えているようです。

 

ご家庭で使われるなら、塩気が強いので調味料として使うのがおすすめだとか。味噌煮込みや野菜炒め、カレー、ミートソースなどに入れると味に深みが出るそうです。

 

大福寺が民間に製法を伝授したことで、「ヤマヤ醤油」(浜松市中区助信町)でも製造されていますが、細かな製法が大福寺とちがうせいか少し色もちがうようです。こちらも長年地域で親しまれています。

 

\家康のように長生きして天下を取りたいならこちら/

ヤマヤ醤油 浜納豆 (濱納豆) 86g ×2袋セット

 

参照元:家康愛した「浜納豆」 クセになる 万能調味料:中日新聞しずおかWeb

 

最後に

 

『どうする家康』浜松ドラマ館で購入した『忍冬酒』と『浜納豆』

 

今回は、遠江 家康ゆかりの食べ物として、先日私がドラマ館で購入してきた2種類の逸品について調べてみました。

 

漢方薬にも使われる薬草「スイカズラ」さえ知らなくて、勝手にオレンジの実をつける「カラスウリ」をイメージしていましたが、実際は黒くてちょっとグロテスクな感じの実をつけるんだとちょっとした衝撃を受けました。

 

このスイカズラの葉や茎を使った漢方薬は疲労回復に効果があり、さらにスイカズラをみりんに漬け込んだものが『忍冬酒』、しかも家康だけでなく、諸大名や庶民にまで人気が出て浜松名物になったようです。

 

一時期製造されていなかったようですが、浜松有志の皆さんの努力のおかげで、家康が飲んでいた頃と同じ『忍冬酒』をこうしてアラ還の私が飲めることは幸せなことだなと感じます。

 

さらに『浜納豆』、納豆なのに糸を引かない。そして、同居人からも「しょっぱいだけ」と不評だったのに、家康が好んだというだけでこうして購入する輩もいます。

 

でも、いろいろ調べてみると浜松の学校では給食に使っていたり、アミノ酸を多く含むため、今や「麻婆豆腐」や「カレー」「パスタ」などのコクを引き出す調味料として人気があると知りました。

 

家康公が好んだ『忍冬酒』に『浜納豆』。せっかく浜松を舞台のドラマが放送されているのですから、この機会に試してみましょう。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。では、またです。そのうち食べた感想も追記します。