こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
11月もあと2日です。師走の声を聴けば誰もが気忙しさを感じ、クリスマスツリーを飾りつつ、年を納めるための大掃除や忘年会を済ませ、新しい年を迎える準備の餅つきまでしなくては!と張り切りすぎて疲れてしまうのでは?
ちょうど、そんな気忙しない時期を迎える前に「紅葉」のピークを迎える東海地方に住んで居ることに感謝しつつ、今年は「鳳来寺山」を訪ねて『紅葉狩り』を存分に楽しんで年末・年始を迎える心の準備をしてきました。
もし、皆さんも紅葉を楽しむなら今しかない!とお考えなら、東海地方で今見頃を迎えている場所は、静岡なら「小国神社」や「河津七滝」。愛知県なら東山動物園や定光寺。岐阜県なら「養老公園」や「飛水峡」。三重県なら「伊勢神宮」や「香嵐渓」などと数えたらキリがありません。ぜひ、今週末にでもお出かけしてみてはいかがでしょう。
大河ドラマファンで徳川家康公について必死で勉強中の私は、浜松から車で1時間ほどで行けて、しかも家康公が生まれる際の逸話が残されている『鳳来寺山』を満喫してきたこともあり、今回は紅葉の写真と合わせて『鳳来寺山』について解説していきます。
鳳来寺山
「声の仏法僧(ブッポウソウ)」(コノハズク)が生息していることや、紅葉の名所として、さらに鳳来寺があることで知られるのが鳳来寺山です。歴史好きor大河ドラマ好きにとっては、「ああ、あの徳川四天王の一人井伊直政が、幼い頃預けられたお寺が鳳来寺だったね」って場所です。
場所:愛知県新城市字鳳来寺
《アクセス》
JR飯田線 「本長篠駅」下車 豊鉄バス「田口行き」本長篠ー鳳来寺下車
車:新東名高速道路新城IC~車約22分 13.4km
豊川IC~車約55分 30km
蓬莱峡IC~車約25分 12km
駐車場:170台
駐車料金:通常期(普通車):550円
繁忙期(普通車):1,100円
※繁忙期①4/29~5/5 ②8/13~8/15 ③11/1~1/30 ④12/29~⅓
トイレ:あり
食事:うどん・そばや五平餅やだんごなど
鳳来寺山は標高695mとされる、1500万年前の火山の名残で流紋岩などでできています。1931年(昭和6年)に国の名勝及び天然記念物に指定され、2007年(平成19年)には日本の地質百選に選ばれました。
山の中腹にある鳳来寺は、今から約1,300年前の西暦703年(大宝3年)に利修という仙人によって開山されたといわれています。
時の帝「文武天皇」が病気になられた時、勅命によって利修仙人は鳳凰に乗って御所に参内し、7日間の加持祈祷によって天皇の病気を治したといいます。
この御礼として天皇が伽藍を建立され、鳳凰に乗ってきたからということで『鳳来寺』の名を賜ったとされ、このことが鳳来寺の始まりとされています。
石段
鳳来寺の本堂へは、健脚なら挑戦してみたい山麓から伸びる石段(1,425段)や、車なら今は無料の鳳来寺山パークウェイがあります。石段の長さは9町で、俗に1425段といわれ、一町ごとに町目石が立っています。
登山道は、門谷からの表参道の他に大野からの東海道自然歩道、湯谷温泉から湯谷峠への道があります。
本堂
昭和49年再建され、子授けの功徳があるとされています。徳川家康の母「於大の方」が参拝し、徳川家康を授かったといわれています。
鎧岩
屏風岩ともいわれ、高さ60mの絶壁で、第一の景勝地です。
仁王門
仁王門は国の重要文化財に指定され、正面の額『鳳来寺』の文字は、光明皇后お染筆と伝えられています。
傘杉
表参道の石段を登り、仁王門を過ぎた辺りには、日本一高いとされている樹齢800年以上、樹高約60.8mの「傘杉(かさすぎ)があります。幹の上方で枝が四方に広がり、傘を差したように見えることから「傘杉」と呼ばれています。
「傘杉」は新日本名木百選に選ばれており、品種も貴重で最高級の姿だとされています。
仏法僧
参道のおみやげ屋さんで多く見掛けるのが、ふくろうにも見える鳥『仏法僧』の置物。
これは、5月〜7月になると、鳳来山一帯でよく聞かれる「ブッポウーソー」と鳴く『仏法僧』から、だそうです。
『寅童子』という起き上がり小法師
こちらもおみやげ屋さんでよく見る、お守りみたいなものです。子宝、開運、厄除などのご利益があるといわれ、「家康の化身」とも称されています。
鳳来寺山のお守り売り場やおみやげ屋さんにも飾られていた、円すいのような形をしたかわいらしいお守りです。
私の鳳来寺山での紅葉狩り
居住地浜松駅からは44.4kmで、普通なら約1時間15分で到着できるため、手軽なドライブコースといえますが、今回のように紅葉狩りでかなり混雑する時期だと、元有料だった鳳来寺パークウェイの途中から、全く動かなくなる渋滞に巻き込まれることもあります。
昨日の日曜日(11月27日)は、気温も穏やかで雲ひとつない青空が広がる、まさに行楽日和、そして今が盛りの紅葉を楽しむにも絶好のチャンス!でした。
おかげで、たくさんの人が鳳来寺を訪れたため、しっかり渋滞にはまってしまい、駐車場のゲートまでの約400mを約30分かけて無事到着となりました。
ただ、鳳来寺パークウェイ走行中の車中は、明るい陽射しが赤や黄色に染まった木々を通して、ちょうどセロハンを通した光のような暖かな色に染まったトンネルを抜けているような感じで最高でした。
ジリジリと必死で進んでいく運転手さんには内緒ですが、助手席の暇人には、お茶を飲みながらのとても楽しい渋滞でした。
多くの老若男女が、自然歩道という名の険しい登山道を「トレッキングスタイル」で颯爽と登る階段を、アラ還の私ときたら転倒することがないように手すりを必死でつかみ、おっちらこっちらとのぼり、まずは国の重要文化財に指定された『鳳来山東照宮』をお参り。
『鳳来山東照宮』
鳳来山東照宮は、1651年(慶安4年)江戸城内紅葉山御殿より、御神体並びにご宮殿を奉還し、造営建立された御社は、素朴ながら当時の社寺建築の粋を集めた華麗壮厳さを色濃く残しているということで、昭和28年重要文化財に指定されました。
「東照社縁起」によると、世継ぎができなことを憂いた徳川家康の父君、松平広忠と母君の於大の方が一緒にこの鳳来寺峰薬師に祈願したところ、願いが叶い間もなく於大の方が身ごもり、1542年(天文11年)寅年、12月26日、寅の刻に生まれたのが、あの竹千代(のちの徳川家康)だったとされています。
この後も母君於大の方は妙心寺に薬師如来の像を奉納し、生涯に渡り我が子の成長を祈ったとされます。これをご覧になった3代将軍家光公が家康をまつるために建てたのが「鳳来山東照宮」だそうです。この鳳来寺東照宮は日光東照宮と久能山東照宮と並んで日本3大東照宮の一つといわれます。
そして、来年の大河ドラマ『どうする家康』の放送を機に、10月には新城市門谷の観来館(みにこんかん)に展示されていた於大の方の銅像(高さ48cm、幅30cm)を、鳳来寺の本堂に移設したといいます。そして、放送期間の来年末まで本堂内に展示するとのことで、今回拝見することができ、上の写真がちょっと小さめな於大の方の銅像です。
東照宮にも、参道のおみやげ屋さんにも、家康を演じる松潤が颯爽と写ったポスターがいくつか貼られていたのも、これで納得です。
国の重要文化財
・本殿
・拝殿
・幣殿
・中門
・左右透塀
・水屋
・鳥居
・木柵
・灯籠(銅燈籠・石灯籠)
愛知県指定文化財
・黒漆金銅装宮殿 一基
本殿内に納置され、御神体の徳川家康公坐像を納める「逗子」です。
・木造随身像 一対
・木造獅子・狛犬像 一対
・御神宝群 40点
狛犬
この東照宮の狛犬は可愛そうなことに、武運に恵まれた家康公のおかげを受けようと、出征兵士が狛犬を欠かして、弾丸よけとして持っていってしまうため、丸くなってしまうそうです。
現在の狛犬は3代目(平成2年11月寄贈)で、現代も「家内安全・交通安全・安産」を祈願して、狛犬をなでたりしていく参拝者はあとを絶たないそうです。
今でも参拝される誰もが、「家康公の偉大なおかげを授かろう」としているということが良くわかるできごとです。


参照元:鳳来寺山 | キラッと奥三河観光ナビ 鳳来山東照宮|愛知県新城市| 国重要文化財 東愛知新聞
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まとめ
今回は、歴史を大きく動かしたともいえる、織田・徳川連合軍と武田軍の戦いの舞台になった長篠・設楽原の戦いエリアにも近い『鳳来寺山』で紅葉を楽しんできました。
最高の行楽日和だったこと、ちょうど一番の見頃だったのでは?と思えるほど、黄色や赤(まっか)、緑などの何十もの色のグラデーションが楽しめたことで、もうお腹いっぱいになるほどの紅葉を満喫してきました。
きっと今週末もまだイケてるはずの紅葉だけでなく、「徳川家康」の出生と深いかかわりを知ることもでき、さらに日光・久能山とともに『日本三代東照宮』に称され、国の重要文化財も多い鳳来山東照宮も楽しめる素敵な場所でした。
今回、他にも長篠城跡や設楽原古戦場跡の馬防柵も見学してきました。以前、松潤が大河ドラマ関連のTV番組で訪れていた場所です。次回は長篠・設楽原の戦いを中心の記事をアップしたいと思っています。
ということで、今回はおしまい。最後までお読みいただきありがとうございます。
では、またです。