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こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
先日さわやかウォーキングの地中で訪ねた遠江の神社は、磐田市見付にある見付天神『矢奈比賣(やなひめ)神社』です。
矢奈比賣神社は、平安時代の文献「延喜式」にも記載されている古社であり、見付天神とも呼ばれ、地元の人からは「見付のお天神様」と親しまれています。
東海随一の学問の神様として崇敬され、県内外からもたくさんの参拝客が訪れます。特にサッカーやラグビーファンの間では全国的に愛されている磐田市のイメージキャラクターのかわいらしい「しっぺい」。
この「しっぺい」のモデルである霊犬しっぺい太郎の伝承が残る神社として有名で、鳥居の横ににしっぺい太郎像があります。
ちょうど今週末くらいには咲き始めるのでは?と期待される約200本の桜が楽しめる「つつじ公園」は、この見付天神の北側の森林に広がっています。
桜のあと、GW前のつつじ公園では、約30種、3,500株のつつじが咲き誇り、自然いっぱいのすがすがしさの中で、人々の目や鼻を喜ばせとても見ごたえがあります。霊験しっぺいをお祀りする『霊犬(れいけん)神社』もつつじ公園内にあるので、お参りするのをお忘れのないように!
見付天神 矢奈比賣(やなひめ)神社
場所:静岡県磐田市見付1114-2
《アクセス》
電車・バス:JR[磐田駅]より遠鉄バス②から約7分乗車[見付]バス停下車
車:東名高速道路[磐田IC]より8分、磐田バイパス[見付IC]より5分
駐車場:境内に無料駐車場があります
開門時間・閉門時間:開門・閉門の時間はありませんので自由に参拝できます。
授与所受付時間:8:30~16:45頃
ご祈祷受付時間:9:00~15:30頃
おみくじ:しっぺいみくじなどいろいろあります
御朱印:社務所でいただけます
御由緒
往古より「見付のお天神様」として親しまれ、学業成就・健康守護・安産子育て・縁結びの神として崇敬を集めてきました。
その創立年月は不詳ですが、延喜式内社に列しています。「続日本後紀」には、「承和七年六月戊辰(840)奉授、遠江国磐田郡無位矢奈比賣天神従五位下」と記述されています。
また、「日本三代実録」には、「貞観二年正月戊寅(860)詔授、遠江国従五位上」とあり、それぞれ神階を授けられています。
正暦4年(993年)には、太宰府天満宮より菅原大神を勧請したといい、以後は「見付の天神様」「見付天神」と呼ばれ崇敬されました。
慶長8年(1603年)には、徳川家康より神領50石を寄進され、東海道五十三次の宿場町の一つである見附宿の鎮守とされていました。
御祭神・御神徳
主祭神 矢奈比賣命(やなひめのみこと)
主祭神である「矢奈比賣命(やなひめのみこと)」は、女性の神様です。古来より祀られてきた神様で、1300年以上の歴史があります。
御神徳は、五穀豊穣・安産・子宝・子育て・縁結び等です。
相殿 菅原道真公
相殿の菅原道真公は、「お天神様」とも称され、太宰府天満宮や北野天満宮にも祀られている神様で、矢奈比賣神社には、一条天皇正暦4年癸巳(993年)8月11日に勧請奉祀されたそうです。
御神徳は、学業向上・受験合格・文墨上達等です。
学問の大神
見付天神「矢奈比賣神社」には、「矢奈比賣命と学問の大神「菅原道真公」が祀られています。合格祈願・学業成就をお祈りするため、多くの方が参拝に訪れます。
合格祈願、学業成就、健康祈願、安産祈願、交通安全、厄除けなどさまざまなお守りが用意されています。
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では、さっそく鳥居をくぐりお参りしていきましょう。
最初の鳥居
しっぺい太郎の像
こちらの見付天神には、数多くの境内社があります。すべてお参りしていけば心もスッキリ!です。
山神社
手水舎
氷室神社
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楷の木
御池
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大神宮遥拝所
願掛け牛
拝殿の前、左右に大きな牛がいます。こちら『願掛け牛』だそうです。見付天神御祭神菅原道真公は、丑年の丑の日に生まれ幾度か牛に命を助けられたと伝えられます。
道真公を守護する動物として向かって右に雄、左に雌が置かれています。信者の方々が触り、心願成就の願をかけています。
では、いよいよ拝殿でのお参りです。「世界平和」と「地震での被害が少なくなりますように」とお願いしました。
拝殿
見付天神祭り
見付天神裸祭は、旧暦8月10日の直前の土・日曜日に実施されます。初日の「祭事始め」の神事に始まり、最終日の還御(かんぎょ)まで、なんと8日間にわたるお祭りなだそうです。
なかでも、旧暦8月10日直前の土曜日に行われる裸祭の神事は、天下の奇祭とされ多くの見学者でにぎわうそうですが、まだ見学できていません。いつの日か・・・と狙っています。
祭りでは腰蓑をつけた裸姿の男たちが、矢奈比賣神社の拝殿や見付の町中で乱舞するそうで、その姿がどんなに勇壮なのかはニュースでしか見たことはありませんが、国の重要無形民俗文化財に指定される迫力があります。
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霊犬神社
霊犬神社
当神社には、人身御供の伝説が残されております。
正和年中(約七百年前)しっぺいたろう 年前)現在の駒ケ 根市光前寺より、悉平太郎(しっぺいたろう)という名犬を借り受けて怪物を退治し、人身御供という悲しいならわしを断ち切り、平和な見付の町にもどしたというものです。その謝恩のために当社社僧が奉納した大般若経は、現在寺宝として光前寺に保存され、磐田市と駒ヶ根市友好都市のきずなとなっております。
霊犬神社は、 犬を祀った日本唯一の神社として、近年はペット愛好家の方々に深く崇敬されております。
例祭日 4月15日
(霊犬神社案内板より)
矢奈比賣神社の境内社である霊犬神社は、つつじ公園の中にあります。伝承として磐田に残る「霊犬 悉平太郎(しっぺいたろう)」をお祀りしている神社です。
見付の町を苦しめた妖怪を退治した功績により、犬でありながら神様として祀られた全国的にも珍しい神社です。
御神徳は、悪い怪物を退治したことから、厄除け・災難除け・勝負に勝つ等です。
犬を祀っている神社と知って訪れるペット愛好家の皆さんも多いことから、近年ではペットの健康祈願に御利益があるともされています。
しっぺいオフィシャルサイトはこちら≫しっぺいオフィシャルサイト [ しっぺい.jp ]
霊験しっぺい太郎伝説
その昔、毎年、見付天神裸祭の頃になると、年頃の娘を見付天神の怪物に捧げる習慣がありました。あまりにも悲しい出来事から見付の人々を救ったのは、勇敢な犬のしっぺい太郎というお話です。
実は見事に怪物を退治したしっぺい平太郎ですが、その後について3つの説が残されているそうです。
①傷を負ったしっぺい太郎は、傷を押して故郷の光前寺(長野県駒ヶ根市にある古刹)まで戻り、そこで力尽きて死んだという説。
②故郷に戻る途中、国境の地で死んでしまったという説。
③そして、怪物退治で致命傷を負っていて、手当の甲斐なく神社の境内で亡くなったという説。
いずれにしても、しっぺい太郎は息を引き取ってしまったようで悲しいです。
ここで、「しっぺい太郎」の伝承を詳しく知りたい方のため、いつもの中日新聞の『遠州歴史のとびら』<193>からわかりやすい「しっぺい太郎」の記事を引用しておきます。
しっぺい太郎
昔、昔の話です。
見付(今の磐田市見付)の里では、毎年8月の初めになると、どこからともなく矢が飛んで来て、一軒の家の屋根に突き刺さりました。その家では娘を生きたままひつぎに入れて8月10日の真夜中に見付天神へ人身御供する悲しい習わしがありました。
娘を入れたひつぎを担いだ里の人は、涙を流しながら神社に向かいます。真っ暗な中、ひつぎを降ろすと一目散に逃げ帰ります。しばらくすると地響きを立てながら怪神が現れます。大きな声を出しながらひつぎを壊すと、娘を食い殺してしまうというのです。
見付の里では、こんなに悲しい出来事が毎年繰り返されていました。
ある年のことです。旅の途中のお坊さんが見付を訪れました。楽しい夏祭りのはずなのに、涙を流す悲しい顔ばかりの泣き祭りが行われていました。不思議に思い、里の人に事情を聴いたものの、「天神様に人身御供」なんて信じられません。お坊さんは里の人を助けたいと考え、祭りの夜に神社の様子を見に行きました。
真夜中になり、地響きと共に現れてひつぎを奪ったのは、神ではなく恐ろしい妖怪でした。「信濃国(今の長野県)のしっぺい太郎に知らせるな。こよい今晩このことは、しっぺい太郎に知らせるな」と妖怪は何度かつぶやいていました。妖怪はしっぺい太郎を怖がっているようです。
お坊さんは妖怪を退治してもらおうと、信濃へ行きました。しっぺい太郎という人を探しましたが、どうしても見つかりません。途方に暮れ諦めかけた時、光前寺(今の長野県駒ヶ根市)に飼われてる犬のことだとわかりました。寺の和尚さんに事情を話し、犬を連れて帰りました。
見付に着いた時は次の年の8月になっていました。
今年も1軒の家に矢が立ちました。お坊さんは娘の代わりにしっぺい太郎をひつぎに入れました。里の人は例年同様、神社の前に置くと急いで帰りました。
間もなく地響きと共に妖怪が現れました。ひつぎを破ると、しっぺい太郎が飛び出して妖怪に襲いかかりました。しっぺい太郎と妖怪が闘い続ける音は、里まで響き渡りました。
次の日の朝、里の人が神社に行くと、傷ついたしっぺい太郎と血まみれで命の尽きた妖怪が倒れていました。しっぺい太郎が妖怪を退治したおかげで、見付の里から人身御供の心配がなくなったのです。今、見付天神参道の赤い鳥居の横に、霊験しっぺい太郎像が建っています。しっぺい太郎は、見付を救った神様として見付天神つつじ公園内の『霊犬神社』でお祀りされています。
(『遠州歴史のとびら』<193>)
つつじ公園
見付天神の一部約2,200㎡のつつじ公園には、「県花」のつつじが30種3,500本植えられ、よそでは見たことがないほど高さのあるつつじは壮観ですし、心が休まります。つつじの開花も年々早くなっていますが、さて?桜がまだ咲かない今年はどうでしょう?
遠州のつつじに関してここ数年は4月の中旬が見事で、GWにはすでに花が落ちてしまうという感じでした。ちなみに掲載している満開のつつじは、2021年4月10日の模様です。さて、今年はGW頃が見ごろになるかも?
市営の「見付天神つつじ公園」として、広い駐車場もいくつかありますので安心して桜やつつじのお花見が楽しめます。
参照元:見付天神 公式サイト | 安産・子育て・縁結び・学問の大神
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最後に
今回お参りさせていただいた見付天神『矢奈比賣神社』、学問の神様菅原道真をお祀りしているということで、受験生、受験生のご両親、御兄弟、おじいちゃん・おばあちゃんはもちろん、いくつになっても勉強だ!とがんばっている皆さんにもおすすめです。
さらに、『霊犬神社』は犬を祀った全国でも珍しい神社として、近年はペット愛好家の方々に深く崇敬されているということなので、これからますますたくさんの方がお参りにみえるのではないでしょうか。
つつじ公園とつながっていますので、これからの行楽の季節ならお弁当をもって、ランチがてらのお参りもできそうです。ここのつつじは本当背が高くて見ごたえがあるのでおすすめ。もちろん今年も出かけるつもりです。
最後までお読みいただきありがとうございます。では、またです。