sannigoのアラ還日記

アラ還女sannigo(さんご)の穏やかな毎日を記録しています。

智慧と福徳の仏様「虚空蔵菩薩」を祀る浜松市中央区新橋町の蔵興寺、通称『虚空蔵様』

こんにちは sannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
浜松市内から西のほうへ車を走らせると、遠くからも見える大きな2つの達磨(だるま)に気づいたことはありませんか?

 

これらは1991年(平成3年)12月、蔵興寺(ぞうこうじ)本堂の屋根の両脇に安置された全高6メートルもある虚空蔵尊のシンボルのビッグダルマです。今は、2019年(令和2年)12月に修復したとかで、赤と青の阿吽の達磨さんはまぶしいほどに目立っています。

 

この蔵興寺は地域の人からは「虚空蔵様」と呼ばれ慕われるお寺さんで、御本尊は阿弥陀如来で虚空蔵堂本尊は虚空蔵菩薩で、毎年2月中旬には、入試合格や福徳などを願って達磨や木札に御祈祷してもらおうとする人々で大いににぎわう恒例の虚空蔵尊大祭は地元では毎度報道されます。

 

先日、市内を西方向にドライブしていると目の前に「でっかい赤いもの」が見えて、あれってもしかしてうわさの『虚空蔵様』?というわけで、そのでっかい物体を目指したらしっかりたどりついてしまったという『蔵興寺』を調べてみました。

 

 

智慧と福徳の仏様「虚空蔵菩薩」を祀る浜松市中央区新橋町の蔵興寺、通称『虚空蔵様』

 

 

宝的山蔵興寺(虚空蔵様)

 

 

場所:浜松市新橋町1325-1

 

《アクセス》

 

電車・バス:JR[浜松駅]から徒歩約52分
      遠鉄バス[浜松駅]から18分[柏原西バス停]※大祭開催日には[浜松駅》から臨時バス(有料)が15分に1本出ます。

車:東名高速道路[浜松IC]より約30分
  東名高速道路[三方原スマートIC]より約28分
駐車場:数台分あります。※大祭開催時などは駐車できません。

受付時間:10:00~15:00

御朱印:いただけます

 

虚空蔵様の御朱印

 

虚空蔵様御由緒

 

屋根の両端に大きなダルマが見える『虚空蔵様』の本堂と扁額

 

虚空蔵尊は昔、山号を金剛山・寺号を密厳蔵寺と称し真言宗にして当時隆盛を極めましたそうです。口伝によると「文武天皇の御代、南海より出現す」とありますが、事跡は不明とのこと。

 

ご本尊の虚空蔵菩薩は文武天皇の時代、米津浜の沖合で漁をしていた漁師の網によって拾い上げられ、この蔵興寺に祀られたと言い伝えられています。

 

その後、幾多の盛衰を経て後小松天皇の御代、1396年(応永3年)記室禅師が入寺し臨済宗に転じられました。

 

1601年(慶長6年)、寺積二石の黒印を献ぜられた後、1648年(慶安元年)徳川家三代、家光公より朱印地を賜わり、以来将軍家より御沙汰状を頂戴されたそうです。

 

遠州奥山大本山方広寺派に属し山号を宝的山、寺号を蔵興寺と改称し、大通院塔頭、竜珠菴と合併し今日に至ります。

 

以前の虚空蔵堂は1751年(宝暦元年)の建立でしたが、1945年(昭和20年)6月18日午前1時、浜松大空襲の焼夷弾で御堂焼失し、本尊他数点のみ住職が持ち出したとのこと。

 

その後、仮の御堂を経て、現在の虚空蔵堂は1993年(平成5年)落慶。虚空蔵菩薩は秘仏とされ60年に一度の御開帳のため、2021年6月13日~20日までの間、60年に一度の開帳が行われました。

 

虚空蔵菩薩はこの広い宇宙の中で知らない事はないという、全ての智恵と福徳を兼ね備えた尊い神様として、特に受験を控えた受験生や商売人にとって頼りがいのある菩薩様です。

 

合格祈願や学業成就、商売繁盛や家内安全、厄除け開運など、浜松のみならず、県西部、愛知県東部からも多くの受験生や参拝者が訪れます。

 

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虚空蔵様の由来

 

今から1300年以上前のことです。

米津浜の沖合で漁師が魚を取っていました。

「おやっ、沖の方が何やら光っている。不思議なことがあるものだ」。漁師は光に吸い寄せられるように船をこぎました。

「何が光っているのか確かめてみよう」。漁師は光っている辺りんい網を投げ入れました。

「な、なんだ、この重さは。引くたびに光も増してまぶしいばかりだ」。驚きながらも網を引き揚げると、光り輝く仏様、漁師は手を合わせて深々と拝んだ後、網からそっと出しました。

「あの光は、仏様が自分でに引き揚げるように教えてくれていたのか」。漁師は仏様を急いで浜の近くにあった寺に運び、祭ってもらいました。それ以来、この寺は地域の人から「虚空蔵寺」や「虚空蔵様」と呼ばれるようになったそうです。

引用元:中日新聞『浜松』歴史のとびら<129>2021/04/16

 

 

2024虚空蔵尊大祭

 

『虚空蔵様』の石碑と鐘

 

智慧と福徳の仏様、虚空蔵菩薩を祀る浜松市南区新橋町の蔵興寺では、明治後期から伝わる『虚空蔵尊天大祭』が2月に行われたようです。毎年2月第2土曜日、翌日曜日に開催され浜松では大きな話題になります。

 

2024年は2月10日(土)11日(日)で、虚空蔵寺 門前道路を約400mを歩行者天国にして飲食・物販の出店が並んだみたいです。毎年2月に受験生たちが達磨に願掛けする浜松の風物詩で、例年の来場者は1万人強だとか!

 

縁切り閻魔様

 

縁切り閻魔様と、干支の石塔

 

『縁切り閻魔様』の脇に立つ看板には、「恐ろしい閻魔様でも、本心は温情厚く慈悲深い裁判官であり、悪縁に悩む時はこのしがらみを取り除き明るい生活に戻れるようお願いしましょう」と書かれています。

 

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最後に

 

右の赤いダルマと、左の青いダルマ

 

噂には聞いていましたが、初めてあんなに大きなダルマを見ました。

 

ドライブ中の車内で「なんじゃ?あれは?」と大きな物体を見つけて、その後その物体をめがけてハンドルを切ったら、しっかりと虚空蔵様に到着できて謎の物体は「でっかいダルマ」だった、というある休日のお話でした。

 

帰宅後必死で情報を集めてみたので、もしかしたら間違った情報があるかも?です。ただ、毎年2月にはかならず新聞記事にもなるし、ローカルニュースにのるほど地元では有名な『虚空蔵様』の虚空蔵尊大祭に一度は出かけてみたいと考えています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。では、またです。