こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
今年はスーパーで柿を見掛ける時期が長くて、秋の夜長は毎晩のように柿をいただいている柿好きな私にとってはうれしい年になりました。
「今年は柿の”なりどし”だからね。去年の3倍も実がなっただよ」と近所の人が教えてくれました。
「木守り柿」
朝晩冷え込むようになったこの頃は、たわわに色鮮やかな実をつけた柿の木の姿が減り、物寂しい晩秋の景色になりつつあります。でも良く見ると、柿の実が一つ二つ、塀の向こう側に色つやの良い姿を見せてくれています。
これは来年もよく実るようにと、木に一つ二つ取り残しておく果実で、柿やみかん、柚子(ゆず)などでよく見られる光景です。
収穫後の木の上に、数個残っている柿のことを「木守り柿(きまもりがき)」と呼びます。「木守り」には2つの思いが込められているといいます。
ひとつは「柿の木への感謝と願いを届けること」です。その年、たくさんの実りを贈ってくれたことへの感謝の気持ちと、来年もたくさんの実りをいただけるようにという思いが込められています。
もうひとつは、生き物への贈り物です。柿の木に残された柿は、鳥や生き物にとって貴重な食料です。自然からの恵みを独り占めせず、分かち合おうという先人たちの思いが込められています。
晩秋にぴったりの風景で、「もの寂しい」や「なつかしい」そんな気持ちが、穏やかに胸に迫ってきます。ふるさとを思い出すのもこんな時が多いです。と同時に、せっかく実った柿ですもの、ちょっといただいて味わってみたい!なんて欲望も湧き上がります。
ですが、決して欲しがってはいけません。思いのこもった「木守り柿」なのですから 笑
ここ家康ゆかりの地浜松は、アクトタワーがそびえ立つ中心街をほんの少し離れただけで、人々の思いが感じられる「塀から覗く灰色の枝にしがみつく数個の柿の実」のような昔ながらの風景をたくさん見ることができます。
近代的なアクトタワーやタワーマンションと「木守り」の風景のコラボは、やけに人の心の奥をくすぐる不思議な光景です。これからも晩秋に欠かせない風景として、ずっと残ると嬉しく思います
昭和の扇風機やめんこ、薬局前のケロちゃんなどを「エモい」と喜んでくれる若い人たち、この「木守り」という昭和の風景にも「懐かしさ」を感じてくれると良いのですが。
『どうする家康』ドラマ館のため
来年1月からは、いよいよ大河ドラマ『どうする家康』の放送が始まります。家康最大の負け戦ともいわれる「三方ヶ原の戦い」をはじめとする浜松城で過ごした17年間の青・壮年期のできごとも登場するのでは?と心待ちにしています。
『どうする家康』の放送に合わせて1月22日(日)には、浜松城のすぐ近くで「ドラマ館」のプレオープンが決まっているので、ちゃっかり前売り券を購入。プレオープンから楽しんでやろうと思っています。
ただ、ひとつ困ったことに「駐車場」問題があります。どうしたってコミコミの大渋滞になるでしょうし、車で出かけるのはNG!約5kmの距離があるのだから、歩けばきっと1時間かかるはず。
今アラ還の私がやるべきことは、1時間の道のりをスイスイっと歩けるような脚力をつけること。だって、「『ドラマ館』に無事たどり着きましたが、その後は動けませんでした」ではお話しになりません。
1時間歩いた後『ドラマ館』を楽しむ体力、さらに、再び1時間の道のりを歩き家にたどり着く体力も必要ってことです。中高年の皆さまの中には、毎日1kmも歩いているというツワモノもいらっしゃるようです。
まあ、そこまでがんばるつもりも元気もないので、私なりに晩秋の風景の中、特に「木守り柿」などを眺めながらのんびり散歩、あるいはインターバルウォーキングなどして「体力」をつけようと思っているこの頃です。
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最後に
ちょっと、今回はあまりガツガツせず「秋の風景」や「数個残った柿」をテーマに、なにかひとつ書いてみよう!とがんばった記事です。
本当にここ浜松の街なかを車で走っていると、軒上に、たわわに柿やみかん、カリンなどのオレンジから黄色の実をつけた枝が、飛び出しているお宅が多いんです。
心から、「その柿ください」とか「カリンの砂糖漬けを作ってみたい」などの欲深感情が、メラメラとこみ上げてきてしまう瞬間も多く、自分を恥じていました。が、今朝「木守り」という言葉を知り、その果実に込められた2つの思いを知ることができ、今は欲深い自身を諌めている最中です。
せっかく「木守り柿」を眺めながら散歩やウォーキングできる幸せな環境にあるのですから、来年の1月オープン予定の「ドラマ館」に徒歩で通えるように、年末・年始までは体力づくりに励むつもりです。もちろん、家康公のことをいろいろ学び続けながらです。
ということで、今回はおしまい。では、またです。