こんにちはsannigo(さんご)です。いつもありがとうございます。
今回は映画『宮本から君へ』の感想です。とにかくなんだかすごい映画を観てしまった。トイレに立つのもはばかれるくらいの勢いがある映画どおどろきました。
我が家で、しかも録画で観ているのだから、リモコンの停止ボタンを押して席を立つぐらい何でもないことなんだけど、主役の宮本を演じる池松壮亮さんとヒロイン靖子を演じる蒼井優さん、おふたりの迫力がすごすぎて…目を離すことが出来なかった。
ゆえにトイレも我慢しまくった。
おふたりの頭からは常にモクモクと白い煙が立ち上っていて、ギリギリまで気持ちの高まりというか興奮を感じ、もし私がおふたりから目をはずしたら、速攻画面から飛び出してきてぶん殴られ、しばかれるだろうと思うほど。
この映画が始まってからずっと衝撃続きで、ずっと暑苦しくて軽く汗ばんでいました。
ただ映画を観終わると、なぜか自身の体がエネルギー充填状態になっていて、やっぱり宮本のように「やすこー」と叫びたくなっていました。そんな映画です(笑)
熱過ぎて爆発してしまいそうな男”宮本”と宮本以上に熱く自分に正直なミサイルのような靖子、ふたりの熱すぎる情熱を感じたい方にはおすすめの映画です。
ちょっとだけ気分が落ち着くのは、エンドロールで宮本浩次の主題歌が流れる中、おふたりの笑顔あふれるしあわせなショット写真が流れる頃です。
興奮して観ていた自分もちょっと肩の力が抜けて、ホッとしあわせ気分のおすそ分けをもらえたような気になれました。
ちょっと怖そうと思われた方も大丈夫!安心してご覧になってください。まずは映画.comの評価から始めましょう。
映画「宮本から君へ」
映画.comの評価
☆4.0
「宮本から君へ」解説
テレビドラマ化もされた新井英樹の人気漫画を池松壮亮主演、 ヒロイン役を蒼井優のキャストで実写映画化。
「ディストラクションベイビーズ」の真利子哲也監督がメガホンをとった。
超不器用人間ながら誰よりも正義感の強い宮本浩は、文具メーカーで営業マンとして働いていた。
会社の先輩である神保の仕事仲間、中野靖子と恋に落ちた宮本は、靖子の自宅に招かれるが、そこに靖子の元彼である裕二がやってくる。
靖子は裕二を拒むために宮本と寝たことを伝えるが、激怒した裕二は靖子に手を挙げてしまう。
そんな裕二に、宮本は「この女は俺が守る」と言い放ったことをきっかけに、宮本と靖子は心から結ばれるが……。
宮本役を池松、靖子役を蒼井、神保役を松山ケンイチらドラマ版のキャストが顔をそろえるほか、裕二役を井浦新が演じる。
2019年製作/129分/R15+/日本
配給:スターサンズ、KADOKAWA
スタッフ
監督
真利子哲也
原作
新井英樹
脚本
真利子哲也 港岳彦
エグゼクティブプロデューサー
河村光庸 岡本東郎
プロデューサー
佐藤順子
音楽
池永正二
音楽プロデューサー
齋見泰正
主題歌
宮本浩次
主題歌プロデュース
横山健 宮本浩次
キャスト
宮本浩 :池松壮亮
中野靖子:蒼井優
風間裕二:井浦新
真淵拓馬:一ノ瀬ワタル
田島薫 :柄本時生
小田三紀彦:星田英利
岡崎正蔵:古舘寛治
真淵敬三:ピエール瀧
大野平八郎:佐藤二朗
神保和夫:松山ケンイチ
わたしの勝手なあらすじと感想
勝手な採点
☆4.0
映画.comと全く同じ☆4.0の4評価でお願いします。
映画.comの記事のタイトルに”「魂の駆け引き」に手汗と涙が止まらない”という言葉が使われています。
まさにその通りで「恋の駆け引き」と聞けばちょっと甘酸っぱい「テヘッペロッ」的なことを考えがちですが、この映画での「魂の駆け引き」は本当に魂をさらけ出しての駆け引きで生きることや死ぬことに相当するほど、恐ろしいほど力強いものでした。
勝手なあらすじと感想
不器用そうで、体も小さく華奢なやさしげで弱っちい感じの宮本浩(池松壮亮)が主人公です。そんな感じに見える宮本浩ですが、実は誰よりも正義感の強い文具メーカーで営業マンでした。
同じ文具メーカーの会社に務める先輩である神保(松山ケンイチ)の仕事仲間の中野靖子(蒼井優)に魅力を感じ宮本は恋に落ちてしまいます。
そんな宮本をデートの待ち合わせの場所でいきなり自宅での家呑みに誘う靖子はやっぱりどこかに危なげな色気があって何かひと悶着ありそうだなと観ていた私です。
ふたりで楽しく飲んでいるところへ、ちょっとやばそうな元彼の裕二(井浦新)がやってきてふたりの邪魔をしつつ、勝手にビールを飲み始め靖子に迫ってきます。
靖子には裕二を受け入れる気持ちはサラサラないようで、裕二を拒むために「宮本ともう寝た」と伝えたせいで、靖子は激怒した裕二に殴られてしまった。
正義感が強い宮本は暴力を振るいいかにもやばそうな裕二に、「この女は俺が守る」と言い放ってしまいます。
まさか本気とは思っていなかった靖子も、そんな宮本に心を許しそのまま靖子と結ばれて、翌朝には昨夜の騒ぎのせいで死んでしまった金魚を仲良く庭に埋葬してあげるといういかにもさわやかな恋人みたいな感じに「これから何が起きるんだ」と観る方は期待が高まります。
そして期待通りにやっぱりとてつもない事件が起きてしまいます。ここから、まさに宮本と靖子の「魂の駆け引き」を見せつけられることになります。
靖子役の蒼井優さんですが、最近は旦那さんが南海キャンディーズの山里亮太さんゆえの話題が多いようですが、つい先日もフジテレビのお笑い番組の中で旦那さんの名前を「山寺さん」と言い間違えたようでネットニュースになっていました。
そんなおっとりとしていて笑顔のかわいい蒼井優さんですが、女優の顔になるといきなり情念みたいなものが身体中から湧き出てくるような感じで、女優さんてどこか恐ろしいちょっと異世界な感じと強く感じさせます。
やっぱり今回のこの映画での靖子もふわりとした幸せから、どんぞこの地獄まで魅せてくれました。尋常でない事態で魅せる人間らしさは絶品ですね。
この靖子からは「生きているってことは、とことん腹の底から感情をぶちまけてもいいんだな」という許しをもらえたような気がしています。
そして主役の宮本役の池松壮亮さんの捨て身の迫力、原作へ掛ける気持ちが熱すぎて、まさに池松壮亮さんの人生がこの宮本なんじゃないかと…。
今回のこの映画での宮本は靖子が求める愛の形に答えるべく、何度も何度もヤラれてヤリ返します。到底勝てそうもない相手にも、毎日涙ぐましい努力(営業中たくさんのカバンを持ってみたり、街なかの電信柱で逆立ちしたり)で試練に立ち向かっていきます。
失礼ながら冒頭で書いたようにあの華奢な体では絶対に無理そうな相手にもまさに泣きながら、叫びながら、前歯がない隙間から飛沫を飛ばしまくりながら挑んでいきます。
そして新たに現れる壁に、また全力で挑んでいくそんな命がけな繰り返しをお腹に力を入れて観ていました。
22歳の時に池松さんはこの「宮本から君へ」の原作に出会って、「自分のために描かれているのではないか」と思い全身に電流が走ったと言っています。
池松さんはきっと不器用だけどまっすぐで愚かな宮本にご自身を重ねていたのかもしれません。
実は池松さんもこの撮影のために原作に従って、前歯を抜いて演じようとしていたらしいのですが、さすがに監督や蒼井優さんの本気で止められて思いとどまったようです。
ところが映画を見る限り前歯はないように見えますし、演じるってことは実際にある歯もないように見せてしまうものなのか?と驚かされます。
ちなみに心あるヤバそうな人を演じさせたら右に出る人はいないだろう井浦新、例のピエール瀧さんはやっぱりデカくてちょっぴり弱い悪がうまい。
いまやダジャレしか頭に浮かばない佐藤二郎だけど、もしかしてあなたが小声で「上から〇〇、〇〇、〇〇間違いない良い女」とか囁いたのが原因とちがうのかい?と疑ってしまうそんなやらしい人間性を出せるのはあなただけ、そんな名俳優さんたちが脇を固めていたのも見どころでは?
池松さんは「宮本は、昨日までの自分や世界に反逆して、未来を勝ち取る逆転劇を追い求めている。その意味では、誰かのための人生を後押しするような力がある映画だと思います」と語り、蒼井さんも「この作品は、他人に認めてもらうことではなく、自分が自分を認められるかというところに向き合っている。私自身にもそのとこを突き付けられた感じがしました。」とイベントでお話されていたようです。
原作あっての演技はやっぱり大変そうですけど、一生懸命に恐れも見せずに不可能と思うものにも、むやみに立ち向かって行く姿を見せられると、なんとなく自分にエネルギーを充填された気になります。
そんな映画に出会えて良かったです。さあ次はどんな映画を観ましょうか?
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