sannigoのアラ還日記

アラ還女sannigo(さんご)の穏やかな毎日を記録しています。

彼岸花から秋の訪れを知り、今年の「お彼岸」っていつだったかな?

こんにちはsannigo(さんご)です。

まだまだ日中は残暑がきびしい毎日ですが、朝晩はすこし気温も下ってきたようで無意識にタオルケットを巻きつけたまま目覚める今日このごろです。

 

涼しいうちにと朝早くから運動不足解消のためのウォーキングに出かけたら、もう彼岸花が咲いているのを見つけました。「暑さ寒さも彼岸まで」そのとおり!と毎年、毎回ながら感心します。

 

いつも公園の自然に咲く植物たちから季節を教えられて、自然って誰がおしえなくても季節の変わり目を知っているようだし、太古の時代からルーティーン化していてすごいなと思っています。

 

彼岸花が咲いているということはそろそろ「お彼岸」なんだな。といろいろ関連することを調べてみました。

 

彼岸花から秋の訪れを知り、今年の「お彼岸」っていつだったかな?[写真AC]

 

 

 

彼岸花のひみつ

 

昨年の近所で発見した見事な「彼岸花」の写真

 

《 彼岸花の別名は「曼珠沙華」》

 

「彼岸花」だとわからないけど「曼珠沙華」(まんじゅしゃげ)といえば一発でわかるかたもいらっしゃるのでは?

 

山口百恵さんの歌は(まんじゅしゃか)と歌っていた記憶があります。

・曼珠沙華/山口百恵/作詞・阿木燿子/作曲・宇崎竜童

 

彼岸花の別名「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は、サンスクリット語で天界に咲く花という意味で”おめでたい事が起こる兆しに赤い花が天から降ってくる”という仏教の経典から来ているそうです。

 

ちなみにサンスクリット語ではmanjusakaと書くようなのでここから百恵さんの歌は「まんじゅしゃか」なのかもしれません。(ちがっていたら許してください)

 

《彼岸花のたくさんの別名》


「死人花」「幽霊花」など、ホラーな感じの呼び名があるのにびっくりです。

 

開花期間は1週間ほどでとても短いのに、秋のお彼岸の時期に合わせて花を咲かせる彼岸花は、太陽が真東から昇り真西へ沈む「春分の日」と「秋分の日」はあの世とこの世が最も通じやすくなる時期に咲くというのがなんとも不思議です。

 

お彼岸に咲き『土葬』をモグラや野ネズミなどから守るため、墓地などによく植えられていたことから、「死人花(しびとばな)」「幽霊花(ゆうれいばな)」「地獄花(じごくばな)」というホラーな呼び名もついているんですって。

 

他にもその花の様子からの別名として、「天蓋花(てんがいばな)」「狐の松明(きつねのたいまつ)」「狐のかんざし」「剃刀花(かみそりばな)」などと全国にはたくさんの呼び名があるようです。

 

また、花が咲く時期には全く葉がなくて、葉がモサモサの時期には花が咲かないという不思議な特徴から、「葉見ず花見ず(はみずはなみず)」とも呼ばれているようです。

 

《彼岸花の花言葉は?》

 

彼岸花は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草で中国原産の花で、9月中旬に「お彼岸」の時期に合わせて田んぼの畦道や河川敷などで真っ赤な花をつけます。

 

秋のお彼岸の頃に咲く花で、茎の先に強く反り返ったまるで花火のような花を咲かせ「彼岸花」として親しまれています。

 

今では黄色やピンクの花を咲かせる種類もありますよね。

 

「彼岸花」だから春のお彼岸にも咲くと思っていたわ。というかたもいらっしゃるとは思いますが「彼岸花」は秋のお彼岸だけしか咲きません。

 

これから春のお彼岸の時期が来たら田んぼの畦道や河川敷を見てもらえたらわかりますが、春の彼岸花は葉だけがモサモサのはずです。

 

あの真っ赤な花から”情熱”や妖しさ”などのイメージを持っていたので、彼岸花の花言葉「情熱」には納得です。他には「悲しい思い出」「独立」「再会」「あきらめ」などもありますがいかがですか?ご自身のイメージとマッチしていましたか?

 

このような花言葉を持つ「彼岸花」ですが、通常とは逆のサイクルで生長する不思議な花だそうです。

 

《彼岸花は通常とは逆サイクルで生長》

 

逆サイクルで生長というのは、秋雨が降ってやがてお彼岸という頃になると芽を出して、急に1日に10cm近くも茎が伸びて、さらに一気に50cm位になってあの真っ赤な花を咲かせます。

 

この姿が一番私たちが目にする機会の多い彼岸花の姿です。

 

そして1週間くらいで咲いた花も茎も枯れてしまいます。

 

そのあとは球根から緑の葉っぱがすくすくと伸びて、青々と茂った葉のままで冬を越します

 

春になるとせっせと光合成をして球根に栄養をため込み、夏を迎える頃には葉を枯らし休眠してしまうんです。

 

秋には再び秋雨から水分をたっぷり含んでお彼岸の頃に芽を出して、一気にまた花を咲かせるという通常とは逆なサイクルというわけです。


《彼岸花には毒があるって本当?》

 

彼岸花には”アルカロイド”という毒があるため、「毒花(どくばな)」「痺れ花(しびればな)」などとも呼ばれているのですが、でんぷんを多く含んでいるので食用にもできるので、食糧難の時期には毒は水にさらして毒を抜いて食用にすることもあったようです。

 

田んぼの畦道に彼岸花が多いのは、その”アルカイド”の毒でモグラや野ネズミを退治するためということで「納得」です。

 

2020年(令和2年)の今年の秋のお彼岸はいつ?

 

今年のお彼岸は「秋分の日」が9月22日(火)なので、9月19日(土)から9月25日(金)までの7日間お彼岸になります。

 

このはっきりした日付の原則って何なんでしょう?毎年、毎回悩んじゃいますが…。

 

実はお彼岸って「春分の日」「秋分の日」を中日として前後3日間の計7日間のことと決まっています。なるほど、この原則を覚えたら来年からは彼岸花に教えてもらわなくても大丈夫!かも?

 

今年(2020)の秋のお彼岸は?

彼岸の入り:9月19日(土)

お中日  :9月22日(火・祝)

彼岸の明け:9月25日(金)

ってことになるわけですね。

 

ちなみに今年の敬老の日が9月21日(月・祝)秋分の日が22日(火・祝)なので19日(土)~22日(火・祝)までがうれしい4連休。いわゆるシルバーウィークってことになります。

 

ゆっくりお墓参りにも行けそうでしょうか?今年は春のお彼岸も「コロナ禍」だったために、実家にもお墓参りにも久しく出かけてないというかたも多そうです。

 

9月に入って「新しい生活様式」の3蜜を避けて、手洗いを確実に実行、体温チェックも忘れずに!を守って気をつければ、秋のお彼岸はお墓参りに出かけてもよさそうなムードになってきたような気がしますが、いかがでしょう?

 

《お彼岸にお墓参りに出かけるのはなぜでしょう?》

 

お墓参りは3月と9月ってイメージがありますよね。なんとなくあたりまえに出かけていますけどなぜ?と聞かれたらはっきり答えられないのが現状です。


仏教用語の「パーラミター」って聞いたことがあるでしょうか?「お彼岸」の語源はこの「パーラミター」だそうです。

 

「般若波羅蜜多」(はんにゃはらみた)ではじまる「般若心経」なら聞いたことがある気がします。この「波羅密多」(はらみった)というのが「パーラミター」を音写したものなんですって。

 

この「パーラミター」とは仏教の概念として用いられる場合は、”欲や煩悩、苦しみに満ちた輪廻の世界から解脱し迷いのない『悟りの境地』に達すること”を表すようです。

 

『悟りの境地』を川をはさんだ向こう岸「彼岸」にたとえたのが日本人の伝統行事「お彼岸」なんです。反対に私達が生きて居る『煩悩の世界』「此岸」(しがん)と呼ばれているんです。「あの世」「この世」と言えばわかりやすいです。

 

日本は古来からの先祖崇拝があって、この影響から”亡くなった家族やご先祖様は「彼岸」ヘ渡り、私達が生きている「此岸」にときどき姿を表すと考え、そして太陽が真東から昇り真西へ沈む「春分の日」と「秋分の日」は彼岸と此岸が通じやすくなる時期と考えたのです。


この時期に先祖供養をすることで「あの世」と「この世」つまり「ご先祖さま」と「私たち」が交流できる行事になったということです。その交流する場所「お墓」なんですね。

 

つまり「お彼岸」にお墓参りをしてご先祖様と交流してご冥福をお祈りするわけです。

 

《お盆やお墓参りって日本だけの風習って本当?》

 

仏教のルーツのインドや中国での仏教には「お彼岸」はないのです。

 

なぜならあちらの仏教を開いたのはお釈迦様。お釈迦様は霊魂の存在を認めていないので、人は死後49日で別の存在に生まれ変わるという輪廻転生か輪廻転生の世界から離脱するかのふたつのどちらかに進むという教えです。

 

ご先祖様があの世からお盆やお彼岸の時期にはこの世に帰ってくるという教えはお釈迦様の教えではなかったんですね。

 

ところが日本に仏教が伝わる以前から日本には古来からの先祖崇拝信仰があったので、その名残りとし日本にはお盆やお彼岸の行事があるわけです。

 

というわけで、「お彼岸」や「お盆」にご先祖様がこの世に帰ってくるのは日本だけなので「お墓参り」も「お盆」も日本だけの風習という結果になりました。

 

お彼岸になると誰の指示がなくても咲く「彼岸花」ですが、私が幼い頃?いや学生時代に山口百恵さん「曼珠沙華」(まんじゅしゃか)というすてきな歌謡曲が流行りました。

 

確かあの「曼殊沙華」は「彼岸花」のことと認識していましたが、本当でしょうか?

 

お彼岸にお供えは「おはぎ」

 

【秋のおはぎ】

秋の「おはぎ」つぶあんが使われています。[写真AC]

 

【春の「ぼたもち」】

春の「ぼたもち」こしあんが使われています。[写真AC]

 

あたりまえだのクラッカーですでにご存知とは思いますが、春と秋では「おはぎ」の呼び名が変わります。もちろんもち米とあんこで作るのは変わりません。

 

春は「ぼたもち」漢字で「牡丹餅」

秋は「おはぎ」漢字で「御萩」です。

 

そうです、それぞれの季節のお花の名前から来ているわけです。

 

《いったいどこがちがうんだい?》

 

・春のぼたもちは「こしあん」で牡丹の花のように大きく丸い

・秋のおはぎは「つぶあん」で萩の花のように小さく上品に俵型

 

これで間違いないと思います。

 

《なぜ春は「こしあん」で秋は「つぶあん」なんだい?》

 

それは原料の小豆は種まきが春の4月~6月、収穫は秋の9月~11月。

 

ゆえに秋のおはぎには収穫したての皮までやわらかくたべられる小豆でつくるので「つぶあん」を使い、春のぼたもちには春まで保存した小豆でつくるので皮を取り除き「こしあん」にして使用するというわけです。

 

こんなにはっきりした理由であんこの種類がちがうとは、今まで知らなかったことがむしろ不思議です。

 

参照元: [暮らしの歳時記] All About

 

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最後に

 

今回は今年の秋のお彼岸は「秋分の日」が9月22日(火)なので、9月19日(土)から9月25日(金)までの7日間ですということから始まり、「お彼岸」といえば彼岸花が一番イメージしやすいことから彼岸花花言葉生長、さらに”アルカイド”という毒がありますということを書いてきました。

 

「花より団子」のみなさまの一番の楽しみ「おはぎ」と「ぼたもち」の違いもわかりました。

 

個人的なことを言うと、私達浜松市民はお彼岸と言えば「お鴨江まいり」というならわしがあるので春も秋もお彼岸には「お鴨江まいり」に出かけます。

 

塔婆供養をして水向け地蔵尊にお浄水を手向けて観音堂で彼岸供養をしてもらうことでなんとなくご先祖様のことが頭に浮かび自分自身が清められたような気になります。(あくまで気になるだけですが、これ大事!)

 

「暑さ寒さも彼岸まで」今年の浜松の夏は記録的な暑さだったし、残暑もなかなかきびしいですが、もう数日できっと涼しくなって過ごしやすくなることを妄想して喜んでいます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございます。では、またです。

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