こんにちはsannigo(さんご)です。
先日拝見したお悩み相談の回答が「これよ。これ。お見事!」と言う感じで腑に落ちたので、今回はひとり暮らしというテーマで書いていきたいと思います。
定期誌『毎日が発見』の「お悩み相談」コーナーからの「読者の悩みと専門家のおこたえ」から抜粋された記事だったのですが、やっぱりこのような感情を持っている方も居るんだなと自身と重ねてうれしく拝見しました。
このお悩みにお見事なアドバイスをされていらっしゃたのは、ノンフィクション作家の松原惇子さんです。
「ひとり暮らし」への同情が本当にイヤ! というお悩み相談
相談された女性は63歳の方です。40歳代で離婚をされお子様もいらっしゃらなかったということで、その後は4ずっと一人暮らしをされているとのことです。
お仕事もされていて、生活費もご自身のペースでしっかり稼いでいらっしゃり、月に1~2日程度はハイキングやウォーキングに近い山登りもされ、お裁縫もされるようで小物を作ったり、ボランティアにも参加されたりと毎日忙しくしあわせに暮らしていらっしゃいます。
だけど、お友だちから同情されることが多く、それがイヤでたまらないそうです。
たとえば、「ひとりで大変ね」「この先どうするの」などと言われて、自分もみんなと同じように幸せなのに、なぜ分かってくれないのだろうと思われるそうです。
そのような声掛けがいつの頃からか、同情のような気持ちや行き過ぎた優しさのように感じるようになって「心配の言葉」をかけられるのがとてもイヤになられたようです。
いやあ、まさにそれってありますよね。介護の仕事をしていた時には「尊厳の尊重」とよくテキストに出てきました。当時は尊厳ってよくわかっていなかったのだと、今、自身が高齢者の一歩手前になってやっと気づき、当時を振り返り反省しています。
お悩みの原因は尊厳の尊重?
ちょっとウォーキングに出かけるにしても、自身で出かける時間も、着ていく洋服もスニーカーも何から何まで、その日の気分で決めてここまで生きてきてしまいました。
だからというわけでもないでしょうが、友人や同居人からウォーキングに出かけようとする際に「雨が降りそうだからこっちの靴にしたら?」と言われれば、素直に「そうだね。そうしようか」ってことになります。
だけども、「今日はこっち!」と勝手に決まられ、靴まで出されたら、「いやだ。こっちのに決めていたんだから、プンプン」となってしまいます。※介護の仕事をしていた時やってしまっていたことの一つで、反省しています。
きっとご結婚されて、お子様も苦労しながら育ててこられた方なら、こんなにワガママは言わないのかも知れません。見習いたいとは思うのですが、それができません。
「それがこの相談者とどうつながるんだ!」と反論される方もいらっしゃるでしょう。
この自身の60年もののワガママは、自身の中でがっちり固まってしまっているもので、なかなか崩せないのが本音でもあり困ったところなのです。
自身で決めることが当たり前だし、自身でこの人生を選んで生きてきてしまったのです。今から歴史を変えることはできません。
もちろん「これじゃいけないな。」と反省することもありますが、「これでいいじゃん認めてくれや。」ってこともしばしば。
この「認めてくれや。」というワガママが「尊厳」だったのではないのかしら?と最近考えているわけです。もしかしたら子ども返りしているのかも(笑)ですが、あんまり人にとやかく言われたくない!というのが本音です。
きちんと「これこれこういう理由だから」と説明してくれれば、納得することもたまにはあるので、身近な方でこのブログを愛読してくれている方、ご安心下さい。
そこで、今回の相談者さんは、自由にしかも自身で稼いで楽しく暮らしていらっしゃるわけです。
だから周囲のお友だちからの「心配の声」が同情なの?やさしさなの?って気持ちになるのは当然と思うのですがいかがでしょう。
もしかしたら「楽しそうでうらやましい」「今日はどちらへ」とかだったなら尊厳は守られている気がします。
sannigo自身の悩み
sannigoも高校卒業と同時に実家を出ています。そこからは結婚もせずこの年まで一人で暮らしてきました。ここ数年は、高卒で働きはじめたときからの友人も一緒に暮らしていますが、基本は一人暮らしみたいなもんです。
だからでしょうか?
20数年住んでいるこのマンションの住人や管理人さんなどは、最近引きこもりが激しくなったsannigoにいつも「最近姿が見えなくて心配した」とか「大丈夫なの?」とか親切にお声掛けをしてくれます。
申し訳ないのだけど、実はけっこういやだなと思っています。しかもお声掛けしてくださるみなさんがかなり年上なので、なんかダメな自分を指摘されてるような気がしてしまうんです。
でも、sannigo自身はこの「ひきこもり生活」をかなり楽しんでいるし、あまりいじってほしくないなというのが本音。この相談者さんとはだいぶ生きるスタンスがちがうsannigoですが、それでもこの相談者さんの気持ちはかなり理解できます。
そんなわけで、今回のこの【おこたえ】はかなり響きました。といつまでもペラペラ薄い人間のsannigoが、長いこと書いていても仕方ないので真打ちに登場してもらいます。
今回、心から納得した【おこたえ】がこちらです。
《お悩みに対する【おこたえ】》
主婦も独り身もどっちも幸せ 人の思いは変えられない
私も若い頃、どれだけ、人から同情されてきたかしれない。
幼なじみの主婦グループに会うたびに、「ひとりでよく寂しくないわね」と、まるで壊れたテープレコーダーのように言われたものです。
でも、いまの私は、ひとりだろうがふたりだろうが、そんな数字に興味がないので平気。
本音で言うけど、主婦と独り身の人って、交わることがないのよ。
なぜなら、どっちも、自分の方が幸せだと思っているから。
そう思わないと生きていけないのよ。
自分を否定するのは悲しいでしょ。
だから、人に理解してもらおうなんて考えない方がいい。
自分が幸せならいいじゃないですか。
自分を理解しているのは自分だけ。
人は自分の思いたいようにしか思わない。
人の思いを変えることはできないのよ。
ここに気付いてほしい。
今日からは、人を見ないで、空を見ながら歩きましょう。
引用元:「ひとり暮らし」への同情が本当にイヤ! 40代で離婚した63歳女性の悩み/お悩み相談 | 毎日が発見ネット
今回のお悩み相談に【おこたえ】してくれた先生は、松原惇子さんです。
松原惇子さんは、ウイキペディアによると、日本のエッセイスト、評論家。でいらっしゃいます。著書には、
・女が家を買う時 文芸春秋、1986のち文庫
・東京23区女たちの住宅事情 文芸春秋、1987年のち文庫
・クロワッサン症候群 文芸春秋、1987年のち文庫
など、かなり有名なものを含み、50冊以上もある大先生でした。
最近の
・孤独こそ最高の老後
・老後ひとりぼっち
・ひとりで老いるということ
などの老いに関しての本を、これから読ませてもらい「生きる勇気やヒント」を勝手に盗んでしまおうと目論んでいるところです。
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最後に
今回は先日拝見したお悩み相談の回答が「これよ。これ。お見事!」と言う感じで、かなり腑に落ちたので引用させてもらい、自身ことも含めて一人暮らしをテーマに書いてきました。
大したことじゃないじゃない?っておっしゃるかも知れませんが、自身にとっては、割といつも頭の隅にどっしりと居座っている悩みでもあったので思い切って考えてみました。
ノンフィクション作家の松原惇子先生がおっしゃってくれた「幸せならいいじゃないですか。自分を理解しているのは自分だけ。人は自分の思いたいようにしか思わない。人の思いを変えることはできないのよ。」という相談者さんへの【おこたえ】まさにその通りと、だいぶ気分が楽になってうれしいです。
これからは「人を見ないで空を見上げて生きていこう。自分は幸せなのだから。」これで生き延びようと決意したところです。
ウォーキングが楽しみの一つでもあるので、空だけは人には負けない頻度でたっぷりと見ている自信があります。
自然のお花や畑の野菜を眺めながら、「自分はしあわせ」「人は見ない」とつぶやいているグレーヘアの中高年がいたら、あいつ、もしかして?と勘ぐってやってください。
おまけ
今回は、珍しく自分語りをしてしまい、ちょっと”こっ恥ずかしい”状態です。”こっ恥ずかしい”ついでに、まだ1記事しかないのですが3つ目のブログを開設しました。パチパチパチ!
鑑賞した映画の感想だけを書いていくブログが欲しいと思い立ち、何も考えずに始めてみました。ので、お時間があって困りすぎの時にでもお立ち寄りいただけたら幸いです。
それからもう一つ。いつも”はてなスター”をつけてくださいます、みなさま。ブックマークしてくださるみなさま。いつも励みにさせてもらっています。本当に感謝しかありません。いつもありがとうございます。
実は、今後今まで以上にみなさまのブログへお伺いする機会が減ってしまいそうです。本当に申し訳ございません。3つ目の『映画鑑賞ブログ』もがんばっていきますのでこれからもよろしくお願いします。
最後までお読みいただき、ありがとうございます。
では、またです。
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